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国際
【海外事件簿】イラン変わらぬ「言論封殺」 FBユーザーの若者に長期禁錮刑
イランの裁判所はこのほど、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のフェイスブックで自国を批判するプロパガンダ(政治宣伝)を流布したなどとして、ユーザーの若者8人に禁錮21~8年の判決を言い渡した。同国では昨年夏、「より開かれた社会」を標榜(ひょうぼう)するロウハニ政権が発足したが、約1年がたった今も、体制批判につながりかねない言論を封殺する体質は変化していないようだ。(カイロ 大内清)
イラン反体制派系のウェブサイトなどによると、8人は昨年12月、ネットを監視するサイバー警察によって検挙された。8人の身元や容疑とされる「プロパガンダ」の詳しい内容は明らかにされていないが、イランでは過去にも、最高指導者であるハメネイ師や、イスラム法学者が国家の統治を担う政治システム「ベラーヤティ・ファギーフ」を批判したなどとして長期の禁錮刑が言い渡されたケースがあり、8人も同様の罪に問われたものとみられる。
同国ではフェイスブックなど多くのSNSは禁止されているが、多くの国民は政府の規制を迂回(うかい)できるソフトを使ってそれらを利用しているのが実情だ。アフマディネジャド前政権時代の反政府デモの呼びかけなどにSNSが利用されることも多かった。
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