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デング熱から両国守れ!国技館敷地内薬剤散布し蚊駆除

2014年9月13日6時2分  スポーツ報知
  • デング熱対策として、両国国技館では薬剤散布が行われた

    デング熱対策として、両国国技館では薬剤散布が行われた

 デング熱の国内感染が広がりを見せる中、日本相撲協会は大相撲秋場所(14日初日)を控えた12日午前、会場となる東京都墨田区の両国国技館の敷地内で、蚊を駆除する薬剤の散布を行った。国技館周辺で感染者の情報はないが、来場者への感染を予防するための措置。厚生労働省などによると、デング熱感染者は17都道府県で計115人になった。都内各地で予定される秋のイベント会場などでも蚊を駆除するケースが増えそうだ。

 日本相撲協会が秋場所を前に、国技館に“侵入”する小さな厄介者の退治に乗り出した。狂言には、大名が「蚊の精」と相撲を取る「蚊相撲」という奇想天外な演目があるが、相撲協会は蚊に対して「四十八手」を用いず、薬剤を散布。全身を覆った6人の作業員が、国技館敷地内の樹木や植え込み、排水溝にまいた。

 業者によると、定期的な害虫駆除と異なり、主に蚊に効果のある薬剤を使用したという。元大関・栃東の玉ノ井広報部副部長(37)は「国技館近辺で感染が見つかったという情報はないが、お客さまに安心して来ていただけるよう、今後も万全を期します」と話した。

 場所中は来場者の集まりやすい出入り口に虫よけスプレーを置き、敷地内にある神社の手水舎(てみずや)の水を抜く。状況によっては、各日の開門前に薬剤をまく可能性がある。

場所中も警戒 豪栄道(境川部屋)の新大関場所となる秋場所は入場券の売れ行きが好調で、多数の来客が予想されている。薬剤散布は行政からの指導ではなく、相撲協会の自主的な判断によるものだ。

 厚労省などによると、11日に判明した秋田市の10代女性を厚労省が集計に含めたほか、初めて高知県で20代男性の感染が確認され、東京都と神奈川県で新たに9人が確認された。新たに感染された10人は10~40代の男女で重症化した患者はないという。代々木公園(東京都渋谷区)や隣接する明治神宮で感染したとみられるが、そのうちの1人、40代の男性は新宿中央公園(新宿区)も訪れていた。秋田市の女性は代々木公園周辺を訪れる前に中国に滞在しており、感染経路を調査中。

 東京都は12日も、感染源とみられる代々木公園で蚊の駆除作業を行った。

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