9月7日放送
魔法のソーラーパネルで
世界に電気を!
環境にやさしい電源として、太陽電池市場は拡大している。しかし通常の太陽電池パネルは架台や金具が錆びてしまうため、「塩害地域」と呼ばれる臨海地域には設置できない。その課題を克服する太陽電池パネルを、熊本県八代市のパワーバンクシステム社が開発した。軽くて錆びない太陽光パネルに、国内はもちろん海外からも熱い視線が集まっている。
国内各社が、錆びない「プラスチック」製パネル開発に取り組む中、日本で初めて製品化に成功したのがパワー社の木下雅章社長(49)。特殊加工した軽量で塩水に強いパネル。プラスチックを圧着する塗料の成分や配合の割合によって、軽くて、割れたり濁ったりしないパネルが完成した。さらに、パワー社の持ち運びが可能な「軽くて曲がる」太陽光パネルは、南極観測隊の野外観測で使われている。また東日本大震災の被災地でも非常用電源として活躍した。
今年、パワー社の太陽電池パネルは、フィリピンでの国際協力機構(JICA)の事業に採択された。フィリピンでは「ミルクフィッシュ」の養殖が盛んだが、水中の酸素濃度低下に伴う大量死が発生している。電気を使ったバブリングシステムで大量死の防止を目指し、漁業者の脱貧困に貢献しようという事業だ。
電源がない所に電気を送るパワーバンクシステム社の挑戦を追う。
<取材先データ>
株式会社パワーバンクシステム
住所:〒869-4202 熊本県八代市鏡町内田1572-17
TEL:0965-52-5175
FAX:0965-52-5187
その他の情報
HP http://powerbs.co.jp/