韓国人観光客らに動物検疫呼び掛け 対馬市・厳原港で [長崎県]
農林水産省動物検疫所門司支所・博多出張所は12日、対馬市の厳原港の国際フェリーターミナルで、家畜伝染病の口蹄(こうてい)疫や高病原性鳥インフルエンザなどが韓国から持ち込まれるのを未然に防ごうと、動物検疫広報キャンペーンを行った。動物検疫所の職員5人が韓国・釜山港から高速旅客船で入国した観光客らに、家畜伝染病予防法で禁止されている生肉類などを日本国内に持ち込まないよう、チラシを配りながら呼び掛けた=写真。
動物検疫所門司支所によると、韓国国内では7、8月に口蹄疫が3件、鳥インフルエンザは今年に入ってから29件発生。同支所の田中寿一支所長は「いったん病原体が持ち込まれると対馬のイメージダウンにもつながる。今後も日本国内には持ち込めないということを入国者に啓発していきたい」と話した。
この日は、厳原税関支署、県対馬振興局、対馬市などの関係者が連絡会議も開催。口蹄疫などの病原体の侵入防止対策などについて意見を交わした。
=2014/09/13付 西日本新聞朝刊=