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原子力機構の施設に部外者が迷い込む9月12日 22時13分
ことし2月、茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の研究施設に、部外者の男性が迷い込み、核燃料などがある立ち入り制限区域に入り込んでいたおそれがあることが分かり、原子力規制委員会は管理体制が不十分だとして文書で注意しました。
原子力規制委員会によりますと、2月24日午後9時ころ、茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の「原子力科学研究所」の敷地内で、部外者の70代の男性が車に乗っているのを警備員が発見しました。
男性は1時間前に正門から車で敷地内に入っていて、警察などの調べに対し、道に迷っている間に気付いたら施設内にいたため、出口を探していたと話したということです。
この施設には研究用の原子炉や核燃料の保管施設があるため、敷地の大半で部外者の立ち入りが制限されていますが、男性が見つかった場所は制限区域を通らないと行けない場所で、男性は最大で1時間にわたって制限区域内にいたおそれがあるということです。しかも、正門にいた警備員は男性が敷地内に入ったのに気付いていなかったほか、車の侵入を防ぐ柵も置いてありませんでした。
このため、原子力規制委員会は管理体制が不十分だとして、12日、原子炉等規制法に基づいて原子力機構を文書で注意しました。原子力機構は「今回の事象を重く受け止め、再発防止に取り組んでいきたい」と話しています。
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