工藤会系組織、千葉に事務所 組員を名乗らず風俗店経営
朝日新聞デジタル 9月13日(土)10時45分配信
組織トップの野村悟容疑者(67)が殺人などの疑いで逮捕された工藤会(北九州市)で、傘下の暴力団が首都圏に組事務所を構えていることが警察当局への取材でわかった。工藤会の勢力範囲はこれまで福岡、長崎、山口の3県とされている。工藤会は市民らに繰り返し暴力行為を行う可能性があるとして、全国で唯一「特定危険指定暴力団」に指定されており、警察当局は動向を警戒している。
組事務所があるのは、JR松戸駅(千葉県松戸市)から約700メートルの住宅街にある4階建てビル。捜査関係者によると、千葉、福岡両県警などが今年5月に家宅捜索したところ、防弾用とみられる鉄板やホルマリン漬けの小指が見つかり、警察当局が首都圏で初めて工藤会系の組事務所と認定した。
この建物と土地を2011年7月に購入したのは、松戸市に暮らす元暴走族の30代男性。福岡市の工藤会系2次団体の若頭(ナンバー2)と定期的に連絡を取っていたことが確認できたなどとして、警察当局はこの団体の組員と判断した。
男性を含む5人ほどのメンバーは自ら組員とは名乗っていないが、若頭の配下で地元の不良グループを束ね、千葉県や東京都内でキャバクラや風俗店経営などの活動をしているという。警視庁幹部は「あえて組員と認定されていないグループを作っている。暴力団排除のためにも組員の認定作業を進めたい」と言う。
首都圏は暴力団にとって「シノギ(資金源)」の規模が大きいとされ、警察当局は事務所が工藤会の本格進出の足がかりになったり、他の暴力団とのトラブルに発展したりする恐れもあるとみる。一方、工藤会の木村博幹事長は取材に対して「工藤会としては認めていない事務所だが、警察が認定しているのであれば、関係者から話を聞いて対処したい」と話している。
朝日新聞社
最終更新:9月13日(土)10時45分
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