敬老精神も怪しい。
韓国の保健福祉省によると、13年の高齢者に対する虐待件数は3520件で、05年から72・7%も急増した。75歳以上の自殺率は、日本では10万人あたり14・6人であるのに対し、韓国では160・4人に上っている。
新著『ディス・イズ・コリア』(産経新聞出版)がベストセラーとなっているジャーナリストの室谷克実氏は「韓国でも以前は、高齢者を大切にしていたが、1998年の経済危機以降、状況が変わってきた」といい、こう続ける。
「自分の親を大切にしたくても、子供世代にお金がない。息子たちに面倒を見てもらえない高齢者は低年金で暮らさざるを得ず、『老人=貧しい人』というイメージが社会に定着した。高齢者向けの交流施設を作ろうとすると、周辺住民が『不動産価値が下がる』と言って反対する始末だ」
昨年5月には、酒に酔った37歳の男性が、「日本の統治時代はよかった」と語った95歳の老人を殴殺するという痛ましい事件が発生した。老人を大切にしない韓国人は、日本統治時代の良い面を知る高齢者の話にも耳を傾けないようだ。