創業時は一人でも多くの方に自らが扱う商品やサービスを知ってもらう必要があります。また同時に自分自身の性格であったり人柄も知ってもらうよう努めます。下手な武勇伝なんて必要ありません。
そして年月が経ち商いの規模が大きくなるにつれ、多くの顧客や取引先の渦に巻き込まれていきます。そうなるとさまざまな情報が自動的に、そして創業時とは比べ物にならないほどの量、入ってくるようになります。今の時代ネットもありますし、探せばいくらでもこちらから情報を取りに行くこともできます。しかし、そのすべてを安易に鵜呑みにしてはいけません。
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情報は人によって見方が異なる
情報というものは人によって見方がまったく変わるものです。たとえばA社を見学したときにある人は「ここの従業員はみんな夜遅くまでいきいきと仕事をしている」というかも知れませんし、またある人は「法定労働時間無視の重労働を従業員に押し付けている会社だ」というかも知れません。表現の仕方にはどうしても主観が入りますから注意が必要です。
メディアが示す数字は加工できる
テレビ、新聞、ラジオなどメディアの情報に関しても同じことが言えます。アンケート調査などで正確な数字を見聞きさせられても、受け手の主観が加わると同じデータでも、人によって受け取り方が変わってくる。要はメディアの数字の見せ方によってなんとでも加工することができるのです。
情報を読み取る力をつける
言葉や文章などの意味や内容をよく考えて理解することが大切です。基礎的なその業界の背景知識を得るために、「会社四季報」などの業界の概要をまとめた本を読むといいです。また、人の話を聞いたり、新聞を読んだりするときにでも、「それ本当?」って疑ったり、「いやいやこんな見方もできるのでは?」と自分なりの見解を持つ訓練をすることが大切です。
- 作者: 東洋経済新報社
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2014/08/29
- メディア: 大型本
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おわりに
創業時に休みなく働くことは珍しいことではありません。だって独立したら自分や自分の家族を守れるのは己しかいませんから。自分自身が誤った情報に踊らされないように、受け身ではなく能動的に、興味のある情報は自分の目で確かめるといった姿勢が必要です。