An industry game changer
昨日の続きです。
コンフォーマルクーリングについて。 An industry game changer
まさに産業革命的な話です。
本当は場中にこのネタをしたくなかったんですけど。
しつこい売り方がいたので、しょうがなくフライングしてしまいました。 何度もブログで、このテーマについて取り上げてますが、実際に理解するのは専門家じゃないですからかなり困難です。
でも、このテーマを避けて金属3DPの世界を理解することはできません。 それぐらい大きな問題なので、頑張って理解しましょう! ただし、理解するって言っても、専門的な話云々ではなくて、背景とか産業界への影響とかの方が重要ですよね。 とりあえず、コンフォーマルクーリングの概略を説明します。 簡単に言うと、金属3DPで造形した金型内部を冷やすための技術・仕組みのことです。 それで、コンフォーマルという言葉は「等角・等距離」という意味なんですけど、もっと噛み砕いて言うと、金属3DPで造形された金型の形状によって、最適な3次元水管を配置するための技術のことです。 今やこれは、金型3DP造形における最重要なテーマになってるようです。 なぜ、最重要かというと、それは「従来工法で造形できない」という意味が一番大きいですね。 それで、なぜこれが「産業革命」のベースになるかというと、 コンフォーマルクーリングで金型を冷やすことによって生産効率が30%ほど上昇することがデータ上実証されている
ためです。
じゃあ、その30%っていう数字がどれくらいの意味をもつのかは、以下のソースに具体的に書かれています。
http://www.ptonline.com/articles/why-conformal-cooling-makes-ense プランテモランの2013北米プラスチック工業調査報告書によると、 20%のサイクルの減少= 59400ドル、営業利益(27%の利益改善) 30%のサイクルの減少= 66000ドル、営業利益(41%の利益改善) 40%サイクルの減少= 72600ドル、営業利益(55%の利益改善) という結果だったらしいです。 もう、 驚愕の数字
ですよ。
なぜ、アメリカのPCメーカーが躍起になって金属3DPによる金型造形を採用し始めたのか、これで簡単に理解できます。 単に試作品市場云々という話以上に「金属3DPを金型に利用すること自体が利益に繋がる」からなんです。 それで、この報告書の日付を見てほしいんですけど、今年の6月です。
アメリカのPCメーカーはその辺の情報は早いでしょうから、OPMは一早く狙われたのかもしれないです。 例の「コンフォーマルクーリングインサート大量受注」に繋がる部分です。
まだ、日本では、この技術に関する理解はほぼ「ゼロ」ですから、本当にチャンスです。
It seems that when a company finds and installs new cost-saving technology, it keeps it a secret.So it might be wise to assume that, if your competition is quoting lower prices, it may already be using conformal cooling.
最後のこの言葉。
まさに、この産業革命を予言した言葉です。
「コンフォーマルクーリング技術を採用した企業がのみが競争に勝ち残れる」って読めませんか?
金属3DPを利用しコンフォーマルクーリングを採用すれば、利益率が飛躍的に向上するという事実を知って、世界のトップ企業が何もしないと思います?
普通に考えれば、採用しないという選択肢はありえないと思いますけど。
それでも、ソディックを手放すと言うなら、どうぞ御勝手にw
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