小麦色の肌に白い歯がキラリと光った。昨年プロテストに合格した20歳の鈴木が、ツアー自己ベストの67で単独トップを奪った。
「きょうは100点以上。ショットがよくて、チャンスでパットも入ってくれたので、波に乗ることができた。自分でもびっくりです」
1番で第3打をピン1メートルにつけてバーディー発進。11番でピン右7メートルを沈めると、16、17番は連続バーディーでスコアを伸ばした。硬く、ボールが止まりにくいグリーンに苦しむ選手が多い中、正確な寄せが光った。5つのバーディーは11番以外、ピンまで4メートル以内につけた。
プロ2年目。移動の際に空港などで待たされるのが嫌で、香川・坂出市内の自宅を拠点に母・美江さん(43)が運転する車で各地を転戦してきた。走行距離は年間約10万キロ。今季も香川から福岡や新潟などへ、長距離移動をこなしてきた。
今年、車を買い替えたが、現在は修理中で会場にはコーチの車で往復している。今大会優勝の副賞はホンダのSUV・ヴェゼル。ハイブリッド車でツアー転戦が可能になる。