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首相 女性活躍へ切れ目なく政策を
9月12日 19時46分

首相 女性活躍へ切れ目なく政策を
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女性が活躍する社会の実現に向けて、国内外の女性リーダーらを招いた国際会議が東京で始まり、安倍総理大臣は「女性の活躍」を推進する企業には政府との取り引きの拡大を図るなど、女性が夢にチャレンジできる社会を実現するため、政策を切れ目なく打ち出してく考えを強調しました。

政府は女性が活躍する社会の実現に向けた機運を高めようと、12日から3日間、東京などで、IMF=国際通貨基金のラガルド専務理事や、アメリカのケネディ駐日大使など、国内外の女性リーダーらおよそ100人を招いた国際会議を開いています。
会議の冒頭、安倍総理大臣が演説を行い、「女性が輝く社会をつくることは、おととし12月の政権発足以来、私が一貫して最重要課題の1つとしてきた政策だ。妻、昭恵は『家庭内野党』などと言われることがあるが、こと女性の活躍については、夫婦の間で意見の相違は全くない」と述べました。
そして、安倍総理大臣は「有価証券報告書に役員の女性登用状況を記載するよう、この秋には制度改正を行うほか、女性の活躍を推進する企業には政府調達での受注機会の増大を図り、新たに女性登用に取り組む企業には助成を行っていく」と述べました。
そのうえで、安倍総理大臣は「女性がいつでも誰でも夢にチャレンジできる社会を2020年までに実現すべく、切れ目なく政策を打ち出し、まずは来月、有村女性活躍担当大臣を中心に『すべての女性が輝く政策パッケージ』を取りまとめていく」と述べました。
また、12日の会議では、経団連の榊原会長をはじめ、企業経営者ら5人による、女性の活躍と企業の競争力をテーマにしたパネルディスカッションも行われ、出席者から「企業にとっては、女性社員を『辞めさせない』ことよりも『引き上げる』ことが求められるようになっている。女性の積極的な登用は、企業の競争力を高める経営戦略そのものだ」といった意見が出されました。
13日の会議では、およそ100人の参加者が6つのグループに分かれて、女性の活力を生かした社会の在り方や、女性の社会参画に向けた国際協力の在り方などをテーマに議論し、提言を取りまとめることにしています。
この国際会議のもようは、NHKの英語の国際放送「NHKワールドテレビ」で14日午後7時10分から詳しく放送します。
「NHKワールドテレビ」は、国内ではインターネットなどで視聴することができます。
URLは以下のとおりです。
http://www.nhk.or.jp/nhkworld/

男女の格差日本順位下げる

世界の政治や経済界のリーダーが集まる「ダボス会議」の主催で知られるスイスの研究機関「世界経済フォーラム」では、政治や経済の分野の参加や、教育や健康の観点から、世界各国の男女の格差について毎年調査しています。
去年の報告書によりますと、対象となった136か国の中で、日本は105位と、3年連続で順位を下げています。
日本は、教育や健康の面で男女間の格差はほとんどない一方で、賃金や管理職への登用の機会といった経済の分野や、女性政治家がまだ少ないことなど、政治への参加の面で格差が大きいと指摘されています。
また、ヨーロッパ諸国を中心に、日本やアメリカなど先進国や新興国34か国が加盟するOECD=経済協力開発機構も、各国の雇用に関する報告書を毎年発表しています。
ことしの報告書によりますと、日本では男性の就労率がおよそ85%なのに対し、女性は65%と依然差があるうえ、中間層の男女の賃金格差はOECD加盟国の間で2番目に大きくなっています。
報告書では、男性は正規雇用で働く人の割合が多い一方、女性はパートや派遣など非正規労働者として働く人の割合が多く、女性の雇用条件を改善すべきだと提言しています。

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