GIGAZINEを読んでいたら、iPhoneと赤外線サーモグラフィカメラを利用して、他人の暗証番号を簡単に盗む方法が紹介されていました。
キャッシュカードやクレジットカードの暗証番号は、iPhoneとある機器を使えば簡単に盗み出すことが可能なようです。
実際、これを実践されたら確かにクレジットカードやキャッシュカードの暗証番号を盗み見ることが出来るようになりそうな感じ。4桁の暗証番号を店頭で押す行為自体が、今後、危険な行為になってしまうのかもしれません。
この赤外線サーモグラフィを使ったパスワード窃盗方法をカリフォルニア大学サンディエゴ校が調査したところ、80%の確率で正確な暗証番号を推測することが可能でした。
時間の経過と共に暗証番号を盗み出すのは難しくなっていくのですが、暗証番号入力から1分が経過した時点では、まだ約50%の確率で正しい暗証番号を推測することができる、とのこと。
詳しくは下記の動画を見てみてください(英語ですがわかりやすい動画です)。
この盗み見を防ぐのは難しい:
この暗証番号を盗み見る方法を完全に防ぐのは、正直、難しいと思います。下記のような手段を講じればまだ対応は出来ますが、赤外線サーモグラフィカメラ対策のために、それだけ大々的な対策をするのはまず無理でしょう。
- 4桁の暗証番号から6桁や8桁に変更する
- 熱が残りにくい、鉄製の暗証番号入力端末に切り替える
- 毎回、数字キーの場所が変更になる端末に切り替える
- カード決済端末周辺では撮影が出来ないようにする
クレジットカード自体がもう古い:
また、クレジットカード決済端末にウィルスを仕込んでカード情報を盗み取る方法などと同じように、今や犯罪者側もあの手この手でカード情報を盗んでくるため、赤外線サーモグラフィカメラ対策をしたからといって安心できるはずもありません。
そう考えるともはやクレジットカード取引自体が、時代にそぐわない旧時代の決済手段になりつつあるのかもしれませんね。セキュリティ対策が万全なApple Payや電子マネーなどの、新しい決済技術に期待するしかないのだと思います。
尚、クレジットカードには盗難保険が備わっているので、万が一、第三者に悪用されてしまったとしても正規の手続きを踏めば、カード保有者の負担は0円になるのでご安心ください。このあたりの犯罪者との戦いはどちらかというと、みなさんvs犯罪者ではなく、カード会社vs犯罪者…ですね。
以上、iPhoneがあれば、他人が押した暗証番号を簡単に盗めるように…という話題でした。