ポスト「ももクロ」(アイドルグループ、ももいろクローバーZの略)と一部で称される7人組アイドルグループ「青山☆聖ハチャメチャハイスクール」(通称メチャハイ)のメンバー脱退騒動が、ドロ沼化の様相をみせている。恋愛禁止とされるメンバーのうち2人がファンと交際した揚げ句、一方的に脱退…。これに激怒した総合プロデューサーがおきて破りともいえるファン2人の実名を公表したことで、今度はファンからブログで反撃される事態に陥っている。
騒動の発端は、今年4月と8月に体調不良で脱退したとされる元メンバーの結城美帆(19)と美浦聖奈(22)が、実はファンと交際したことによる契約違反で脱退処分になったことを総合プロデューサーの赤虎氏が発表したことだった。
その後、赤虎氏がとった行動はまさに前代未聞、業界のおきて破りといえるものだった。なんと! 交際相手だったファン2人の実名を公表したのだ。これに対して、実名をさらけ出されたファンの1人が次のような内容をブログに書いて反撃。それは「事務所から823万2400円の賠償請求をされて、やくざを使って殺すと恐喝された」というなんとも物騒なものだった。真相はどうなのか?
赤虎氏は先週末都内で行われたトークイベントで「他のファンの心が置いてけぼりになるのが許せなかった」と実名公表に踏み切った心情を吐露した上で、「うちのメンバーはファンと連絡取った時点でアウト。所属契約書にも書いてある」と、恋愛禁止条項の存在を明言した。
また、赤虎氏は本紙の取材に「1人は突然メールで『辞めまーす』って。もう1人は時機を見て公式に脱退発表すると合意したにもかかわらず、突然バックレてしまった。ファンとの交際が辞める直接的な原因になったのは、私と元メンバー2人とのメールのやりとりで明らかだ」と、元メンバー2人がファンとの交際を理由に一方的に契約を解除したと主張。交際相手のファン2人に対してだけでなく、結城、美浦の2人と契約書にサインした代理人に対しても損害賠償を求める内容証明を送付したという。請求額の823万2400円の支払い内訳は「ファン2人と結城、美浦の代理人サイドに任せる」とのことだ。
ただし、「やくざを使って殺す」と脅迫されたとするファンの言い分には「全くのウソ。そもそもそのファンとのやりとりはない」と完全否定した。
AKB48に代表されるアイドルグループには恋愛禁止がつきものだが、アイドルとファンが交際するという事例は過去にもあり、その都度、違反者の脱退や謹慎が繰り返されてきた。これまで表立って事務所から損害賠償請求されるケースはなかったが、今回のメチャハイ騒動のように契約書に恋愛禁止条項があった場合、その条項は法的に有効なのか?
日大名誉教授(刑法)の板倉宏氏は「契約書に恋愛禁止条項があったとしても、個人の自由を奪うことになるのでアイドルに恋愛禁止を義務付けることは難しい」と指摘する。
また、実名公表された交際相手のファン2人が損害賠償請求の対象になっていることには「恋愛を禁止できないから、たとえ恋愛が原因でアイドルを一方的に辞めたとしても、アイドルには契約不履行で損害賠償請求できても、交際相手のファンにまではできません。逆にファンの実名を公表した事務所がプライバシーの侵害で訴えられれば、数百万円の賠償を求められる可能性がある」という。
今年3月に発売した4枚目のシングルがオリコン総合ウィークリーランキングで7位を獲得し、メジャーデビューも期待されるメチャハイが陥った泥沼騒動。幸い実名をさらされたファンの1人はブログで実名公表を不問に付す考えを示しているが、もう1人のファンからは今のところ何の連絡もない。それだけに、まだまだ波乱含みの展開が予想される――。
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