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機密情報漏洩経験するも3割超は対策実施せず - ノウハウや資金不足で

過去5年間で約1割の企業に、業務上の機密情報が外部へ漏洩した疑いがあることがわかった。被害を経験しながらも、ノウハウや資金が不足し、対策が進んでいない企業もあるという。

帝国データバンクが実施した「営業秘密に関する企業の意識調査」で明らかになったもの。同調査は8月18日から31日にかけて行われ、1万1023社が回答した。

同調査によれば、75.8%の企業が自社において過去5年間に機密情報の漏洩はなかったと回答。一方で「漏洩事例があった(1.7%)」「漏洩と疑われる事例があった(7.8%)」など、約1割の企業が、漏洩が疑われるケースを経験していた。

漏洩事例が発生した企業を業界別に見ると、「金融」がもっとも高く、平均を5.1ポイントと大きく上回り、6.8%が経験したと回答した。また「小売(3%)」「不動産(2.9%)」が続く。

機密情報漏洩対策に関して、「取り組んでいる」と回答したのは51.6%。一方で「取り組んでいない」とする企業も35.2%と3割を超える。大企業の67.3%が取り組みを実施すると回答する一方、中小企業は47.1%にとどまるなど、企業規模で差が見られた。

また、過去5年間に漏洩が疑われる問題を経験した企業に絞ると、59.7%が取り組みを実施していると回答。しかしながら、31.5%では、漏洩対策を講じていなかった。具体的にどうしたらいいのかわからない、人材や金銭的余裕がないなど、現実的な問題に直面している企業も少なくないという。

具体的な取り組みを見てみると、従業員や取引先との「秘密保持契約」が53.1%で最多。「情報の管理方針などの整備(50.2%)」「データなどの持ち出し制限(46.7%)」が続く。一方、「データの暗号化・アクセス制限」は34.5%にとどまった。

(Security NEXT - 2014/09/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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