アップルのスペシャルイベントによってiPhone 6iPhone 6 Plusが発表されたわけですが、予約開始を迎えた9月12日、携帯各社がもはや恒例とも言えるドタバタぶりをみせているのでお伝えします。手短に言うと、ドコモはわざわざ「価格未定」と案内していたWebページを取り下げ異例の削除。ソフトバンクは発表した販売価格をいち早く改訂、持ち前のフットワークの軽さを披露しています。


12日16時〜の予約受付開始に伴って、auとソフトバンクはiPhoneの販売価格を案内しましたが、ドコモは異例とも言える販売価格「未定」を発表し、予約受付を開始しました。実は販売価格を巡ってはこれまで、auとソフトバンクの間でユーザー不在とも言える不毛な競争を繰り広げていた経緯があります。

速報:ドコモ、価格未定のままiPhone 6 / iPhone 6 Plus の予約受付を開始
速報:au、iPhone 6 / 6 Plusの販売価格発表。iPhone 6は7万2360円〜、iPhone 6 Plusは8万5320円〜
速報:ソフトバンクがiPhone 6 / 6 Plusの販売価格発表。iPhone 6は7万80円~、6 Plusは8万3280円~

それを簡単に言えば、どちらが先に発表しどちらが後出しするかというもの。通常、先に発表したものを確認できるため、後に発表した方が相手の出方がわかり有利なのですが、一方でこの競争には予約検討したいユーザーに情報が行き渡らない事態も招きます。批判もあったこの競争を受け、iPhone 6についてはKDDIの複数の担当者が価格発表競争をしない意向を示しており、結果その通り予約開始前にあっさりと販売価格が発表されています。




このauとソフトバンクの流れにドコモは今回、予約開始を受け付けるが端末価格は未定のまま。究極呪文パルプンテと言いたくなるような、後出しならぬ「後出さない」というカードを切ってきました。もっとも好意的に解釈すれば、現状価格は決まっていないものの、どんな形であれ状況を伝えようとしたとも受け取れます。

ところが、やはりその発表はパルプンテだったようです。ドコモは販売価格未定の案内ページを突然削除、広報部でもページを削除したことを認めています。こちらも「販売価格未定」を掲載した手前、なにがしか間違えを期待してドコモ側に問い合わせたのですが「明日以降、なるべく早く価格を発表するため検討中です。ページは削除させていただきました」とのコメント。なんと、販売価格未定がなかったことになりました。

なお、発表した案内をドコモが白紙撤回するのは異例中の異例。願わくば購入を検討するユーザーのために早期の価格発表を期待したいところです。ちなみにドコモはドラクエコラボのスマートフォンを販売したこともあり、パルプンテには縁があります。



その一方で、インターネットカンパニーとして例年フットワーク軽やかに情報の海を渡るのがソフトバンク。こちらはすでに公表済み販売価格を12日18時半に改訂。iPhone 6 Plus 128GBモデルの当初の販売価格10万4880円を9万9360円に値下げしました。

と、ここまでならば値下げ情報として好意的に扱いたいところですが、残念ながら実質価格に変更なし。端末の割賦代金と連動して毎月の基本料金から一定額を割引する月月割の割引額も値下げし相殺しているため、この改訂はそもそもの価格設定が勇み足だったとみるべきかもしれません。

iPhone狂想曲:ドコモ価格未定を白紙に、ソフトバンク iPhone 6 Plus 価格いち早く改訂

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