昆虫・ユスリカのゲノム解読 乾いても死なない遺伝子からからに干からびても死なない昆虫「ネムリユスリカ」のゲノム(全遺伝情報)には、ストレスから体を守る遺伝子が多重化して存在していたと農業生物資源研究所(茨城県つくば市)などの研究チームが12日、英科学誌電子版で発表した。 これらの遺伝子を利用すれば、血液や受精卵などの細胞を、冷凍や冷蔵しなくても乾燥保存できる手法の開発につながる可能性があるという。 アフリカ大陸に生息するネムリユスリカの幼虫は、乾燥させると休眠状態となり、水に戻すと蘇生する。乾燥時には高温や低温、放射線などにも強い耐性を持つ。 研究チームは、ゲノムの塩基配列をほぼ解読した。 【共同通信】
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