政府は12日、国道6号のうち、東京電力福島第1原子力発電所の西側を通る14キロの区間について一般の車両(バイクや自転車を除く)の通行を15日から解禁すると発表した。これまでは地元自治体発行の通行証がないと通れず、利用は避難住民、復興事業関係者などに限られていた。
通行が解禁される区間は福島県双葉、大熊、富岡の3町を通る。帰還困難区域内のため駐停車はできず、脇道への進入も禁止。通行時は放射線被曝(ひばく)を防ぐため、窓を閉めることなどを求める。
政府は解禁により、県沿岸部の南北の往来がしやすくなり、復興に寄与するとみている。同県いわき市と仙台市の間の商業目的の輸送にも6号を使えるようになる。
福島第1原子力発電所、東京電力