有村治子女性活躍相は12日、日本経済新聞などのインタビューで、働く女性の高齢出産の増加に対応し、情報提供などを強化する方針を明らかにした。女性の活躍を後押しする政策の企画立案に向け政府の組織体制を拡充する考えも示した。
有村氏は「妊娠、出産、子育ての段階での有益な情報発信が十分になされてこなかった。てこ入れしたい」と述べた。厚生労働省の人口動態統計によると、2013年に40歳以上の出産は4万7662人。前年より5000人近く増えた。
出産後の母体の健康回復には時間がかかることを踏まえ、医療情報などの発信を強化する。有村氏は自身の出産経験を踏まえ、「リスクをわかった上で生涯設計することが本人たちの幸せにつながる」と語った。
有村氏は「すべての政策に横串をさしてやっていく。新たな組織体制を考えている」と表明した。内閣府の男女共同参画局の拡充などを念頭に組織体制の拡充を検討する。
行政改革相の立場では規制改革会議の議論を近く再開させ、来年6月に答申をまとめる方針を示した。女性の活躍を推進するための多様な働き方や、地域の活性化につながる規制改革を検討する。靖国神社への参拝に関しては「閣僚になったかならないかで自らの信念や行動が急激に変わるとは考えにくい」と語り、在任中も参拝する意向を示した。
有村治子、厚生労働省