秋元・札幌副市長:辞職 札幌市長選、近く出馬表明
毎日新聞 2014年09月06日 北海道朝刊
札幌市の秋元克広副市長(58)は5日、上田文雄市長(66)に辞職願を提出、受理された。秋元氏は来春の市長選に出馬する意向を固めており、近く出馬表明する。
秋元氏は記者団の取材に対し、辞職の理由を「札幌のこれからを考えるに当たって、自分がどういうことをすればいいのか、職を辞して一市民という立場で考えたい」と説明。出馬に関しては「結論を出すには至っていない」と明言を避けた。
1日に経済界の有志でつくる「札幌の未来を考える有志の会」が秋元氏に出馬を要請した際は、「経済会の要請を重く受け止める」と前向きな姿勢を示した。
秋元氏の辞職を受けて上田市長は記者会見を開き、「本人の決意が固いので受理した。人望豊かで知識・経験ともに優れた方だった。間違いのない人生を送っていただきたい」と話した。上田市長は来年6月までの任期中、後任の副市長は置かず、残り2人の副市長が職務を分担する。
上田市長は4選出馬はしない意向を表明しており、秋元氏が基本的な政策を継承する見通し。自民党は元総務省自治大学校研究部長の本間奈々氏(45)の推薦を決めている。【山下智恵】