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 原子力規制委員会は12日、テレビ朝日の「報道ステーション」で10日に放送された田中俊一委員長の会見をめぐる報道の一部に事実誤認と誤解を与える編集があったとして、訂正と謝罪をテレ朝に求めたことを明らかにした。テレ朝は12日の放送で、事実誤認と誤解を招く表現があったと認めたうえで「大きな間違いを犯した。田中委員長はじめ関係者、テレビをご覧の皆様に心からおわび申し上げます」と謝罪した。

 規制委とテレ朝によると、指摘があったのは九州電力川内原発の審査書が正式決定した10日の会見を報じた部分。竜巻による影響の審査基準を記した「ガイド」の修正をめぐるやりとりを引用し、火山の審査基準の修正を検討していると放送した。

 また、火山をめぐる複数の記者からの質問をつなげ、田中委員長が回答した部分を放送せずに「答える必要がありますか」などと話した部分のみ放送。初めから回答を拒否したような印象を与えたとしている。テレ朝は12日の放送で、回答部分を放送した。