最近、テレビをほとんど見なくなった。最大の原因は、画面に出てくる字幕がうるさいことだ。特に民放では画面の下半分を占めるようなデカ文字になり、とても見るに耐えない。これはザッピング対策で、一瞬でも画面を見た人を引きとめようということらしいが、同じことを各局ともやったら、その効果は帳消しだ。
世界的にみても、こんなにうるさい字幕を出している国はない。BBCなどは、ニュースの見出しも出ないのでわかりにくいぐらいだ。CNNは画面に株価などが出たりするが、日本のように内容をそのままなぞる字幕というのは他に例をみない。視聴者が、バカにされていることに気づかないのだろうか。
私が番組を制作していたころは、「字幕は絵を殺すのでなるべく入れるな」と教わったものだ。日本人でもなまりの強いインタビューなどで字幕を入れると、「出演者をバカにしている」と抗議が来たりした。それが最近は、NHKも入れるようになった。これは聴覚障害者対策という意味もあるようだが、そういうのは文字多重という機能があるのだから、そっちでやってほしいものだ。
音楽番組でも、歌詞がいちいち画面に出ると、音楽は台なしだ。この走りは15年ぐらい前の紅白歌合戦で、障害者団体の要求によるものだった。紅白は生放送なので、テロップ専門の担当者がついて数ヶ月も練習をくり返し、とても緊張するという。不幸にして最初にテロップ担当になったのが私の同期で、「そもそも耳の聞こえない人が歌番組なんか見てどうするんだ」と嘆いていた。彼は私の親友だったが、先日の着服事件で部長を解任された。
世界的にみても、こんなにうるさい字幕を出している国はない。BBCなどは、ニュースの見出しも出ないのでわかりにくいぐらいだ。CNNは画面に株価などが出たりするが、日本のように内容をそのままなぞる字幕というのは他に例をみない。視聴者が、バカにされていることに気づかないのだろうか。
私が番組を制作していたころは、「字幕は絵を殺すのでなるべく入れるな」と教わったものだ。日本人でもなまりの強いインタビューなどで字幕を入れると、「出演者をバカにしている」と抗議が来たりした。それが最近は、NHKも入れるようになった。これは聴覚障害者対策という意味もあるようだが、そういうのは文字多重という機能があるのだから、そっちでやってほしいものだ。
音楽番組でも、歌詞がいちいち画面に出ると、音楽は台なしだ。この走りは15年ぐらい前の紅白歌合戦で、障害者団体の要求によるものだった。紅白は生放送なので、テロップ専門の担当者がついて数ヶ月も練習をくり返し、とても緊張するという。不幸にして最初にテロップ担当になったのが私の同期で、「そもそも耳の聞こえない人が歌番組なんか見てどうするんだ」と嘆いていた。彼は私の親友だったが、先日の着服事件で部長を解任された。