火曜日、白杖骨折して二日後木曜日。
スペアの白杖で、新しい白杖を手に入れるためにライトハウスと区役所に。
その帰り、最寄りの駅、有人改札手前で再び事故は起こった。
誘導ブロックの上を歩いていた。その時、人が横切って私の杖に引っかかった。とっさのことで覚えていない。
(あとで防犯カメラで状況わかった)
私はとっさに白杖を触り、その人に声をかけた。
お客さんとこで急いでいますから!
立ち去ろうとした。
ちょっと待ってください!!!
その声に反応した駅員さんが駆けつけてくれて逃げようとする相手を引き止めた。
相手は急いでいると駅員を振り切ろうとする。
私はすぐ110番。
相手は改札を出て数10メートル逃げて駅員に取り押さえられた。
白杖は折れて使用不可。
(白杖を見せて)この杖、なにかわかってますか?
そんなん知るかっ!!
白杖です!どういう物かわかってますか?
なんでわからなあかんねん!!!
ふてくされた態度と開き直りの態度。
駅員にも注意されてた。
警察きた。
別々に事情聴取。
私についていた警官、被害者の私に対して最終的に
おたく、結局、弁償してもらいたいんですか?
訴えたいのですか?
私は数人の警官に取り囲まれて、ショックと悲しさと恐怖で泣いていた。
そんな私を追いつめるような聞き方をするべきか。
連絡していた夫が駆けつけてくれた。
私は安堵で倒れそうになった。
正常な精神状態ではなかった。
結局、警官が夫に説明して、夫の判断で訴えることで、警察署にパトカーに乗せられた。
もちろん相手とは別のパトカー。
そこから私ひとりの事情聴取を検事さんがすることになった。
荷物検査、携帯電話の電源を指示どおり切った。
検事さんは夫から私の精神状態を伝えられていたからか穏やかに話してくれた。
私は100%悪くないことは防犯カメラが証明していた。
ただ相手も故意ではないということから罰する法律がないことが説明された。
私ひとりだけの事情聴取は終わり夫と会えた。
夫にあとは任せた。
相手が謝りたいとのこと。
(そんなもん信用できないけど警察の前だから言わざるを得ないはず)
俗に言う示談にむけての話しになり、私たちと相手で話し合い。
示談は成立したが、相手の謝罪の仕方に誠意がないことに、私たちだけでなく刑事も苛立ってたよう。
刑事が入ってきてから、言動で相手に喝が入った。
まさしく刑事ドラマのシーン。セリフは違うけど。
お涙ちょうだいの言い訳を並べ、弁償を免れようとしている姿が刑事も見抜いていた。
5時20分頃に発生した事故、いや事件と言いたい。
帰宅したのは9時半。
私はお昼も時間がなくて食べれてなかった。
娘たちに連絡したものの、夕食の準備もできず…
疲れすぎて、呆れすぎて、悲しすぎて…
身体の一部の杖を損傷させられたことの怒りより、逃げようとした、言い訳、謝罪の仕方、全てに誠意が最後まで感じなかった。
心に深い傷を負っている。
日常の出来事を一歩ずつ、私らしく・・・