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豪州がテロ警戒度引き上げ、中東で戦闘参加の自国民が脅威に

2014年 09月 12日 17:05 JST
 
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[シドニー 12日 ロイター] - オーストラリア政府は12日、テロ警戒レベルを「中(medium)」から「高(high)」に引き上げた。イラクやシリアで過激派に転じた自国民が攻撃を実行する可能性を理由に挙げたが、具体的な計画は把握していないとした。

4段階の警戒システムが2003年に導入されて以降、「中」レベルが維持されていた。攻撃の可能性があることを指す「高」の水準に引き上げられるのは初めて。攻撃が差し迫っている、もしくは実際に起こった場合は、警戒レベルは「深刻(severe)」に上がる。

アボット首相はメルボルンで記者会見し、「テロ攻撃が差し迫っているという意味ではないことを強調したい。特定の計画に関する情報はない。把握しているのは、オーストラリアでの攻撃を実行する意志があり、その能力を備えた人々がいるという情報だ」と述べた。

オーストラリア安全保障情報機関(ASIO)のアーバイン長官は、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」などの戦闘員が帰国し、リスクが高まっていると指摘していた。

治安当局は、中東での戦闘を終えた少なくとも20人が帰国し、安全保障上のリスクになっていると認識しており、当局者によると、最大160人が戦闘に関与したか、積極的な支援を提供したという。

*内容を追加しました。

 
 

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 9月12日、オーストラリア政府はテロ警戒レベルを「中」から「高」に引き上げた。写真はアボット首相。6日撮影(2014年 ロイター/Olivia Harris)

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