ExcelとAccessのコラボ!
Excelで本格的な業務システムを作るって言ったら、Accessだろって言われる。
でも、Excelで作った方がいいときもあるんだよね。
それで、Excelを入力画面にしてAccessをデータベースとして司法書士事務所向けの見積請求管理システムをつくることにした。
入力画面は、誰でも自分で作くれるようにExcelで作成し、入力したデータは管理しやすいようにAccessのデータベースに保存した。
なんでこんなことするようになったか?
司法書士事務所様から、Excelで作った請求・領収書ファイルをデータベースに変換して管理したいというご相談をいただきました。
Excelで案件ごとに 見積書 > 請求書 > 領収書 と作成し、たくさんのファイルがあるのでデータベース化して案件と請求残高の管理をしたいということでした。
ファイル数は、数千ファイルになっておりExcelで継続して運用管理するには、もう限界の状態です。
かと言って、今まで使っていたExcelの入力画面をAccessで作っても、使い勝手が悪くなるし、印刷書式もExcelのように詳細な設定はできません。
それに、せっかく出来上がっている入力画面や、印刷レイアウトをもう一度作り変えるなんて労力のムダ!(こんなことやるから、開発金額が上がるんだよね)
だから、ユーザー様が使っているExcelのシートをそのまま入力画面にしてシステムを作りました。(開発コストダウン!)
Excelで作った多くのファイルをデータベースに変換するには、下記のページを参考にしてください。
請求書から台帳へ自動転記する技~データ追跡機能つきテンプレートウィザード
入力画面の使いやすさは継承しました
リスト入力や入力時のメッセージ/エラーメッセージなどは、プログラマがイチイチ作らなくてもユーザーが自分で設定すればいい。Excelにはそんな機能があるんだから!
エクセルでよく利用している「データの入力規則」はそのまま使えるようにしました。
データ入力規則に利用する参照用データは、リスト表シートに登録するようにしました。項目ごとに登録してExcelの「データ入力規則」機能で設定します。
一覧表シートと入力シートの連携
Accessデータベースから抽出したデータは、一覧表シートに表示します。
一覧表シートをクリックすると、クリックした行のデータを請求書シートの画面に表示します。
これで、Excelの機能を活かしてデータベース管理ができます。
・一覧表を使いやすい
・書式が設定しやすい
・データ入力規則が設定しやすい
データ編集と登録はどうするの?
シートの上部に、メニューボタンを設置して[新規] [編集] [削除] [印刷]処理が、行えるようにしています。
データの抽出は、検索画面で条件を指定して[検索実行]ボタンを押します。
印刷シートの作成も自由
印刷用のレイアウトは、Excelで自由に作成してください。セルの結合や罫線の設定も好きなように設定することができます。
印刷シートを追加すると[印刷シート名]のコンボボックスに自動的に追加される仕組みになってます。