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早くて質の高い仕事をするための考え方『100のスキルよりたった1つの考え方で仕事が変わる』

by Leonid Mamchenkov
 仕事で大きな成功を収めようと、様々なスキルを習得することは大切です。しかし本当に大切なのは、「早くて質の高い仕事をする」ための考え方。それが間違っていては、いくら豊富なビジネススキルを習得したところでムダになってしまいます。『100のスキルよりたった1つの考え方で仕事が変わる』という本が、どんなスキルよりも重要な、仕事で素早く大きな成果を挙げるための考え方を教えてくれます。

 早くて質の高い仕事をするためには、たった1つの考え方を持つことだと著者は述べています。それは「目的」を持ち、そこに「フォーカス」すること。これに関して、この本ではドラッカーのある言葉を引用しています。

知識労働では、重要なことは仕事の目的である。これこそ、肉体労働の生産性向上のための条件とは、まさに正反対である。肉体労働では、重要なことは仕事の方法である

出典:高橋 政史 (2013) 『100のスキルよりたった1つの考え方で仕事が変わる』
 これまでの仕事術では仕事の「方法」にフォーカスしていましたが、それは肉体労働の考え方を引きずったものだったのです。では仕事の「目的」にフォーカスしていくためには、どうすればいいのでしょう?著者は次のようなステップを踏むと良いとしています。

◆仕事のGPS
G(Goal):目標。どこに向かうのか
P(Points):目標達成のためのポイントは何か
S(Steps):どんな手順(ステップ)で実現するか

出典:高橋 政史 (2013) 『100のスキルよりたった1つの考え方で仕事が変わる』

 車のカーナビにあるGPSが目的地までの最短ルートを導き出すように、早くて質の高い仕事をするにも「仕事のGPS」が必要なのです。「どこにゴールを置くのか」という明確な目標がなければ、闇雲にスキルを身に付けてもその努力は意味のないものに。逆にハッキリと目標が定まれば、本当に必要なスキルが何なのか見えてくることでしょう。

 この本では、早く質の高い仕事をしていくために必要な考え方を学ぶことができます。スキルありきではなく、目的を定めてから逆算してプロセスをイメージすることが大切なようですね。スキルはあるのに上手く仕事に活かせない…という人は、仕事における「目的」は何なのか、一度考えてみてはいかがでしょうか?

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時間を「消費」ではなく「投資」に!『レバレッジ時間術』で忙しさが解消!?

by torisan3500
 毎日仕事に追われ、息つく暇もないスケジュールを強いられているビジネスマンもいることでしょう。プライベートの時間も確保できず、「1日24時間じゃ足りない!」と嘆いてはいませんか?「1日=24時間」を変えることはできませんが、時間の使い方を工夫することで、使える時間を増やすことはできるそうです。『レバレッジ時間術』という本が、時間管理のノウハウを教えてくれます。

 タイトルにある「レバノッジ」はテコという意味で、主に投資などに用いられる専門用語。レバレッジ取引とは少ない資産で多くの取引をおこなうことを指しています。著者は、忙しいビジネスマンのタイムマネジメント法に投資の考え方を用いるべきだとし、次のように述べています。

時間は、あらゆる人に平等に一日二四時間ずつ配分されています。
お金とは違って、貯めることはできません。しかし、投資によって増やすことはできるのです

出典:本田 直之 (2007) 『レバノッジ時間術』

 では、時間の「投資」とは具体的に何を指すのでしょう?「時間を投資する」とは多忙な時間を短縮するための”仕組み”をつくること。例えば著者は、パソコン作業の時間短縮を図るために「ブラインドタッチの集中トレーニングを受ける」という投資を行ったそうです。これによりパソコン作業がスピードアップ、使える時間が増えますよね。このようにして増えた時間は原則、新たな仕組みづくりや新しい事業、さらには自分の能力を高める自己投資など、「再投資」に回すべきだと著者は述べています。

 また著者はもともとのスケジューリングの仕方について、次のように言及しています。

重要なのは、やりたいこと・やるべきことのための時間を、あらかじめスケジュールから「天引き」してしまうこと

出典:本田 直之 (2007) 『レバレッジ時間術』

 「天引き」してしまうことにより、残された時間の使い方がより効果的になります。限られた時間で課せられた作業をこなすための時間配分の仕方が変わり、またプライベートの時間も確保できることでしょう。

 この本では投資のコンセプトを応用した、新しいタイムマネジメント術を学ぶことができます。効率よく「投資」をしていけば、使える時間はお金のように増えるようですね。なかなか自分の時間を確保できない、という人は、時間の「投資術」をこの本から教わってみてはいかがでしょうか?

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世界のエリートが持つ「考え抜く力」とは?『世界のトップスクールが実践する考える力の磨き方』

by Thomas Leuthard
 数々のエリートを世に輩出した、ハーバードやオックスフォードといったトップスクール。世界的にも有名なこれらのスクールでは、学生にどのようなことを教えているのでしょうか?世界の名門大学に共通しているのは、思想や哲学を通じて学生の「考え抜く力」を鍛えていること。『世界のトップスクールが実践する考える力の磨き方』という本が、世界に通用する物事の考え方を伝授してくれます。

 グローバル社会に通用する人材となるためには、確固たる価値観を持っていたり、本物の教養を身につけていることの方が、語学ができる以上に重要なのです。日本人に最も欠けていて、最も必要なのは「本質的な物事に関して、しっかりと思考し、自分なりの考えを持つこと」。そして、その「ブレない価値観をきちんと主張し、コミュニケーションを図れること」だと著者は述べています。

 「自分の考え」を持つために、世界の多くの大学では「あなたはどんな人間か?」「どんな価値観、信条を持っているのか?」という部分を深く問いたいと考えているそうです。この難題に向き合うには、その人自身を表す大事な要素である「認識」という視点が大切になってきます。いかに同じ経験を積んだとしても「それをどう受け止めるか」によって、その価値や意味合い、影響力は大きく変わってしまうもの。経験は「事実と認識」がセットになっているのです。

 そして、物事の本質を見極める方法としてトップスクールで必ず学ぶのは、デカルト的アプローチと呼ばれるもの。

◆デカルトの「物事の真偽を見極めるための4ステップ」
1.とにかく疑うこと
2.徹底して細分化すること
3.単純なものから複雑なものへと段階を追って考察していくこと
4.漏れがないように見直すこと

出典:福原 正大 (2013)『世界のトップスクールが実践する考える力の磨き方』

 この4つのステップを踏んでもなお「確かである」と残ったものは、それは本物であるとデカルトは考えたそうです。しかしこのアプローチは、支持する人もいれば真っ向から否定する人もいます。その感じ方認識のスタイルこそが、あなたという人物を形作る重要な要素。いずれにしても「あなたが信じているもの」は、あくまでもあなたの認識をベースにしたものであり、世間一般で通用する真理とは限りません。まずは自分の認識を疑ってみることが、「考え抜く力」を養う上で大切なのです。

 この本では、世界のトップスクールで学生が養っている「考え抜く力」の磨き方を学ぶことができます。今までの自分の認識に対して、疑いをかけるところから「考え抜く力」のトレーニングは始まるようですね。徹底して自身の考えを疑い、グローバル社会に通用する物事の考え方を養いましょう!

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