第2日、5番でバーディーパットを決め、ガッツポーズの小木曽=軽井沢72で
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◇世界男子アマチュアチーム選手権<第2日>
ゴルフの世界男子アマチュアチーム選手権第2日は11日、長野県の軽井沢72の押立コース(7010ヤード、パー71)と入山コース(7008ヤード、パー72)の2コースを使って開催された。押立コースを回った日本は、小木曽喬(福井工大福井高3年)が2アンダー、小浦和也(専大4年)がイーブン、小西健太(東北福祉大2年)が3オーバーとし、通算8アンダーで初日の10位から21位に順位を落とした。アルゼンチンが18アンダーで首位に立った。
この日、日本が回った押立コースは、距離が長いミドルホールが続く難易度の高いコース。日本がスタートした10番からのインは、パー6を含むロングホールが3つあるパー38、一方アウトはミドルホールが6つに、ショートホールが3つという変則コースでもある。
小技のうまさを存分に発揮して、小木曽が難コースを2アンダーで回り、チームを引っ張った。ドライバーの飛距離が300ヤードを軽く超えるフランスのペレスと米国のハスラーに、ティーショットでは60ヤード以上の差がつく。例えば2番の487ヤードのミドルホールは、第2打でウッドを選択してもグリーンに届かない。それでも、そこからピンそばに寄せて、パーをしっかり拾っていけるのが、この男の強さ。
「きょうはパットのタッチがあってきました。その分、ショットがばらついたけど。2アンダーは、このコースなら上出来です」と、ホールアウト後、白い歯を見せた。
10番からのインを2バーディー、難しいアウトでも、5番で6メートルのバーディーパットをねじ込み、3アンダーにスコアを伸ばした。惜しかったのは直後の6番パー3。バンカーショットをピン左1・5メートルに寄せながら、パーパットを決めきれなかった。
「流れはよくなってきてる。あしたはスコアを伸ばせるだけ伸ばそうと思ってます。かみ合えば、5アンダーは出ると思う」。曲がらないドライバーと、老練な寄せのテクニックで、小木曽が日本を上位に導く。 (青山卓司)
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