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【プロ野球】

虎V絶望7・5差 甲子園でGに15年ぶり3連敗

2014年9月12日 紙面から

阪神−巨人 5回表1死、坂本に投手強襲の安打を打たれ、マウンドにひざをつく能見=甲子園球場で(潟沼義樹撮影)

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◇巨人6−2阪神

 気を取り直そうとする姿が痛々しく映る。阪神・和田監督は「能見にしては、あれだけデッドボール、フォアボールを出すのは珍しい。全員がきょうこそはという気持ちだったけど、最初の4点で重くなってしまったな」と、うつむき気味に振り返った。

 巨人との今季最終戦に『最後のとりで』との期待をかけたエースが、初回1死から立て続けに3つの四死球を与え、自滅した。能見自身が「いろいろあったけど、よーいドンであれではね。4点は重すぎた」と、迷わず敗因に挙げたピッチング。乱調の理由は明かさなかったが、負けられない試合への入れ込みすぎは明らかだった。

 巨人と6・5ゲーム差で迎えた試合。勝っても崖っぷちは変わらない。それでも、本拠地での同一カード3連敗だけは避けたかった。貧打にあえいだ打線も、力が入りすぎていたのか。要所で一本がでない。7回にこの日、1軍復帰、代打で出場した西岡の二塁打などを足掛かりに、上本が2点適時打。零封負けを免れるのがやっとだった。

 和田監督は、西岡の存在を挙げ「雰囲気はガラッと変わった。打つ方よりも守りがよくなって、負けたけど息を吹き返した感じ。選手を信じて、もう一回という気持ちでいく」と、何とかプラス思考に持ち込もうとした。だが6連敗も、甲子園で巨人相手に15年ぶりに喫した3連敗も重すぎる。本拠地にはため息、怒号が渦巻いた。

 指揮官は「6連敗も(巨人戦の)負け越しも、すべて私の責任」とつぶやいた。9月に入り2勝7敗と大失速。逆転Vは絶望的となり、4位転落の危機に直面。「また明日から」の声は、消え入りそうだった。 (中山隆志)

 

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