東京都立高校の入試で採点ミスが相次いだ問題で、都教育委員会は28日、過去3年分の答案を再点検した結果を公表した。採点ミスは点検対象の175校のうち165校で計3054件が見つかり、本来合格していたのに不合格となった受験生は18校で22人に上った。都教委は全員を追加合格とし、希望すれば転学を認める。
今春の入試では最終的に1419件の採点ミスが見つかり、13校で16人が誤って不合格になっていた。昨春の入試では1289件の誤りがあり、6校で6人が不合格に。12年春の入試では誤って不合格になった受験生はいなかったが、346件の採点ミスが見つかった。
有識者でつくる調査・改善委員会は同日までに、入試の一部にマークシート方式を導入する改善策を提言しており、都教委は来年度入試から改善策を反映させる。
都立高入試を巡っては、6月までに今春と昨春の2年間で計2211件の採点ミスが判明。都教委は当初予定していなかった合格者分の答案を再点検するとともに、現在の高校3年生が受験した2012年春の入試についても再点検した。
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