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村田も2点打!初回1死二、三塁「積極的に」

2014年9月12日6時3分  スポーツ報知
  • 1回1死二、三塁、左前適時打を放つ村田

    1回1死二、三塁、左前適時打を放つ村田

 ◆阪神2―6巨人(11日・甲子園)

 乾いた打球音が甲子園に響いた。村田は自信に満ちた表情で一塁へ走り出した。2点を先制した直後の初回1死二、三塁。「積極的にいった」と初球から振り、1ボール2ストライクからの5球目、能見の内角への141キロ直球をコンパクトに振り抜き、左前に運んだ。

 2試合ぶりのタイムリーは、リードを4点に広げる2点打だった。「みんながつないでくれたチャンスだったので(打てて)良かった。追い込まれていましたが、まずは直球のタイミングで入りました。(内角球に)うまく腕をたたんで、打つことができました」と声を弾ませた。

 村田の弱点はインコースだ。能見のような本格派左腕のえぐる球を苦手としている。それを逆手に取った。「内角で攻められることが多いからね。(内角球は)1打席あれば、必ず1球は使ってくる。そこをいかに打つか」。第1打席の全5球のうち4球が内角だった。逃すわけにいかなかった。

 自分の力を信じていた。昨年は8月にリーグ記録となる月間46安打を放つ大活躍をしたが、今年8月は半分以下の22安打。9月も打率2割1分2厘(33打数7安打)、0本塁打、3打点と状態は上がらない。「去年の打ちっぷりは何だったのか。遠い昔のようだ」と首をかしげるが、今季は打撃フォームを改造しなかった。「感じは悪くない。凡打でも内容のいい打席が増えている。それよりも大事なところで一本打てれば」。そう宣言していた通りの一打となった。

 適時打の後は3打席凡退だったが「大事な9連戦で頭3つを勝てたのは大きい。いい流れで残りの試合に臨める」と力強く締めくくった。(小谷 真弥)

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