♪♪♪サマー・ソングの名曲をお届けします♪♪♪
◆第14回(7月26日放送)
この番組は東京港区麻布台が世界に誇る、ラジオ日本のレコード室のお宝音源だけを使って皆様にお届けする、めったにないマニアックな音楽番組でございます。
レコードはかけなきゃ音が出ない、その通りでございます。お相手は、日本一のレコード大好き男、宮治淳一です。
本日はサマー・ソング特集をお送りします。
①The Lovin’ Spoonful
「Summer In The City」
1966年の夏、全米ナンバーワンです。都市の暑苦しい夏の感じが、ものすごくよく出ていますね。
続いては涼しげなサマー・ソングいってみたいと思います。彼の声が清涼感たっぷりでいいと思います。
②Cliff Richard
「Summer Holiday」
今日、持ってきたレコードはアメリカ盤ですね。「Cliff Richard Hits From The Original Soundtrack Of Summer Holiday」とあります。
ということは、これは映画ですね。第9回の放送で、アゲインの石川茂樹さんに来ていただいて、1964年特集をやった時に、石川さんはこの映画をものすごく印象に残る映画だと言っていました。
僕は当時、小学校3年生で、この映画を見たことがなかったんですが、この曲はなんとなく覚えています。
ヒットした当時は聴いていないと思いますが、のちにサマー・ソング特集のようなものでで、聴いたのだろうと思います。
そういう意味では、いまでもかかるサマー・ソング特集のナンバーワンの曲を2曲かけてしまったという感じです。
次は、パーシー・フェイスのインストで有名な曲です。これをボーカルでやると、こんな感じになるという、いい例がこれです。
③Joanie Sommers
「Summer Place」
ジョニー・ソマーズで「避暑地の出来事」というタイトルが付いていました。
本当にいい声をしています。キュートな声ですね。
僕は1995年に彼女に会ったことがあるんです。ロサンゼルスでレコードのフリー・マーケットみたいなものがあって、ゲストで来ていました。
その時、2度と会えないだろうと思って、日本から来ましたと名乗ったら、喜んでくれて、サインまでしていただきました。
残念ながら、今は闘病中で表には出てこれないらしいです。
もう一度、歌を歌ってくれたなら、と思います。
続いては私の好きな男性黒人コーラスグループをいってみましょう。
ザ・タイムス。5人組です。R&Bのコーラスグループだと、ちょっと暑苦しい雰囲気になるんですが、この人たちは涼しいです。
「なぎさの誓い(So Much In Love)」が全米ナンバーワンになっていますが、今日はルビー&ザ・ロマンチックスのヒット曲としても有名なこの曲を聴いてください。
④The Tymes
「My Summer Love」
サマー・ソングはいっぱいあるんですが、聴いたこともない曲を持ってきました。さっき、聴いたらいい曲でした。
「悲しき天使」や「グッドバイ」で有名なメリー・ホプキンが、T—REXなどのプロデュースで知られる夫のトニー・ヴィスコンティと、もうひとりオンドリア・ロイドと3人でグループをでっち上げて、この曲を歌っています。「サマータイム・サマータイム」。
これは1958年にアメリカのジェイミーズが大ヒットさせた、サマー・ソングの定番なんですが、それを約15年後に、イギリスのでっち上げグループであるホビー・ホースがベル・レコードから出しました。
いわゆる、おちゃらけソングですが、曲がいいので、かなり聴けると思います。
⑤Hobby Horse
「Summertime Summertime」
確かにこれはメリー・ホプキンの声ですね。でも、早回ししているような気もします。
元々かわいい声なんですが、さらに幼少のころに戻ったような、かわいい声ですね。キュートな楽しい曲です。
この曲は、いろんな人がカヴァーしています。
また、レコード室に入って、この曲をカヴァーしている人を探したいと思います。
続いては、これも女性をいってみたいと思います。
「ジョニー・エンジェル」の大ヒットで日本でもおなじみのシェリー・フェブレーです。
彼女はアルバムもけっこう出しています。今日持ってきたのは「The Things We Did Last Summer」。アメリカ盤ですね。コルピックス・レコード、CP-431。これは昭和38年ぐらいに出たと思うんですが、これがここにちゃんとあるというのは、本当にうれしい限りです。
今日は、それに敬意を表してタイトルソングをいきたいと思います。
日本語タイトルがついています。「過ぎし夏の想い出」。フランク・シナトラなどで有名なスタンダード・ソングです。
⑥Shelley Fabares
「The Things We Did Last Summer」
次はセレブレーション・フューチャリング・マイク・ラブ。
これは、ビーチ・ボーイズのアルバイト・プロジェクトみたいなものです。
1962年の夏の1日を描いた映画「アメリカン・グラフィティ」が1973年に封切られて、日本では74年の公開だったのですが、これが世界的なヒットになりました。
それで、夏の1日を描いたような映画がたくさん出来ました。おそらく、アメリカだけでなく、いろんな国で出来たと思うのですが、アメリカでは似たような映画が続出しました。
1978年、「ハイスクール(Almost Summer)」という映画がありました。
ブライアン・ウィルソン、マイク・ラブ、アル・ジャーディンというビーチ・ボーイズのメンバーが書いて、歌っているのはマイク・ラブとそのバックバンド。サウンドはビーチ・ボーイズそのものです。
⑦Celebration Featuring Mike Love
「Almost Summer」
ビーチ・ボーイズ節さく裂ですね。
この翌年の1979年7月に、ビーチボーイズは江の島に来ました。ブライアン・ウィルソンもマイク・ラブもアル・ジャーディンも来たんですね。
ブライアン・ウィルソンに至っては、この時が初来日です。
私も見に行きました。外国人がいっぱいて、楽しい1日でした。
さて、最後の曲になってしまいました。
これは普通、シールズ&クラフツでかかるんですが、この番組は変化球で、いきなりフォークを投げるみたいな番組なので、違うアーティストの曲をかけます。
曲は「サマー・ブリーズ」。演奏しているのはアイズレー・ブラザース。40年、50年活躍している息の長いブラック・グループです。
素晴らしいカヴァーだと思います。
⑧The Isley Brothers
「Summer Breeze」
皆様と楽しい時間を過ごしてまいりました「宮治淳一のラジオ日本 名盤アワー」。
本日はサマー・ソング名曲特集、その1回目をお送りいたしました。
これからもドンドン素晴らしい名曲、名盤の数々をお届けしていこうと思っています。
お相手は日本一のレコード大好き男、宮治淳一でした。
ごきげんよう、さよなら、バイバイ。
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