これが全部無料なの?フリー写真素材サイトまとめ15選
8934631369
1
こんにちは、LIGブログ編集部です。こちらは「初心者でも一眼レフカメラで綺麗な写真が撮りたい」と思っている人に向けた全5回のシリーズ記事です。
前回の記事「初心者でも安心!一眼レフ撮影の基本となる状況に合わせたカメラの設定」ではありがちな失敗写真を例に、どのようにカメラを設定すれば狙い通りの写真になるのか考察しました。今回は、写真を魅力的に見せる構図についてまとめます。
カメラを構えているとき、ファインダーを覗いて、撮りたい画を決める瞬間があります。その瞬間の「撮影範囲」、あるいは「撮影した後にトリミングしようと思っている範囲」を決めることをフレーミングといいます。
写真が魅力的になるかどうかは、このフレーミングにかかっています。ヨコに撮るか、タテに撮るか?アングルは上からか、下からか?など、カメラマンが自分のセンスで、被写体、及び背景をどのように写真に収めるのか決めていきます。このフレーミングを行う際に、注意すべき点が1つあります。
写真とは、それを見た人に何かを伝えるものであるべきだ。少なくともLIGブログ編集部はそう思っています。その写真は何を意図して撮影されているか、カメラマンが撮りたかったものとはなにか、など、いわゆる「写真の主役」が一目でわかるかどうかが大切です。
また、写真の主役が景色である場合も同様です。この場合は、写真全体の構成で、被写体になる景色の素晴らしさを表現する工夫が必要でしょう。
そこで、写真の主役が一目でわかるようにする、または、主役をとことん引き立てるために必要になるのが、魅力的な構図です。
まずは、もっとも一般的な日の丸構図です。中心に見せたいものを持ってきつつ、余計な要素をぼかして撮ります。人物のポートフォリオなども、このパターンで撮られることがよくあります。
シンプルで一番わかりやすい構図である反面、工夫しないと飽きられることもあり得ます。被写体の美しさや背景のボケ具合で工夫をして写真の魅力を演出しましょう。
写真をまるで半分に分けられそうな二分割構図。シンメトリーな写真にはこの構図がベストです。水平が綺麗にとれるかどうかが勝負となります。
空と大地のコントラスト、朝焼けのグラデーションが綺麗ですね。
基本中の基本といわれている構図です。画面を三分割し、交わる点に被写体や背景の線を配置させることでスッキリと見せます。
最近のカメラは撮影時にグリッドラインを表示する機能がありますので、慣れるまでは交わる点に被写体が来るように、グリッドラインを表示しながら撮影すると良いかもしれません。
被写体の向きにも注意してください。視線の先にはスペースがあった方が開放感があって気持ちの良い写真になります。
三分割法の応用編です。画面を四分割し、交わる点に被写体や背景の線を配置させることで感覚的に美しく見せます。かなり計算しないと撮れない構図ですが、慣れて来るとグリッドラインを表示しなくても撮れるようになります。
ロケーション選びも撮影をする上で大切なポイントです。カメラマンは狙った構図が撮れる場所まで移動したり、可能ならば被写体を動かすことも考えます。
周囲を囲むことで被写体を強調する構図です。とにかく、囲んでいるということが強調されればされるほど、枠内の被写体が際立ちます。穴や窓などを利用すると面白い画が撮れます。
電話ボックスを利用しての撮影。ユニークですが、これも額縁構図といえます。
額縁構図の派生で、左右または上下を挟み込むことで見せたいものを強調するテクニカルな構図です。
上の写真は、湖で挟み込むことによって被写体を強調すると同時に、まるでどこまでも桟橋が続いているような奥深さも演出しています。これは後述する三角構図による背景の立体化効果も利用しています。
放射構図に近しいものがありますが、三角構図は奥行きを出すための構図としてよく用いられます。ビル群を表現する際や、並木道を表現するのにも良いですね。
ポイントは地が大きく、天が小さいことです。こうすることで写真に安定感が生まれるのが、三角構図の良いところです。三角の範囲の中に被写体を配置する“平面的三角構図”と、上の写真の例のように背景の線を三角に配置する“立体的な三角構図”があります。
周囲を暗くするなどして、被写体のある中央、あるいは見せたい箇所へと視線を誘導する構図です。上の写真の場合は暗い部分を使うのではなく、前後に配置した梅の花と水平な地面を利用して上手にトンネル構図を作り上げています。
被写体をそのままトンネル内に配置して、ヒキで撮影してもトンネル構図になります。それはそれで奥行きがあり、迫力のある写真になるでしょう。
基本的に写真はちゃんと水平線をとるべきですが、あえて対角を作る構図です。上の写真は建物が水平なので平行な印象を保っていますが、よく見るとカップルが歩く道と海のコントラストの線は対角線になっています。
この対角線が写真に奥行きと動きを与えます。かなりポピュラーな構図で、LIGブログでもこの構図の写真がよく使われます。
平凡なロケーションで撮影する際、人物写真の背景としてもおすすめの構図です。
奥に向かって狭くなっていく「収束点」をつくり、どこまでも奥行きを演出する構図です。かなりヒキ(広角より)で撮影することになります。
上の図の様に、写真の背景にできあがった線がまっすぐに、1つの点に向かって伸びていきます。道や線路、及び、その上を走る車や電車を合わせて放射構図の中に取り入れると、カッコイイ写真ができあがります。鉄道写真を撮りたいという方は、是非ともチャレンジしてみてください。
原理的には放射構図と同じですが、こちらは曲線で表現しています。平行ではない線も、1つの点(消失点)に向かって消えていきます。
上の写真は手前の端から中央に向かって道が伸びていく点がポイントです。意図的に消失点をつくることで、見る者の視線が誘導され、写真全体からストーリーを感じる仕上がりになります。
被写体を端に配置することで大きなスペースをつくり、被写体の視線の先にある背景の美しさを見せる構図です。背景は水平ラインがしっかりしている二分割構図で、さらに山が背景の一部でありながら平面的三角構図となっています。全体的に安定感のある構成の写真です。
こちらは突如、画面の端から突き出している被写体が非常に目を惹きます。左のスペースが活きていて、動きのない被写体にもまるで意思があるかのように写真の主役になっています。
構図を色々と覚えて、ひと通り狙った写真が撮影ができるようなれば、様々な構図を組み合わせるのも勉強になります。こちらの写真はタテ方向にシンメトリーな二分割構図と三角構図とサンドイッチ構図の組み合わせです。視線が誘導されることがおわかりいただけるでしょうか。
息を飲むような美しい写真というのは、複数の構図の組み合わせによるものかも知れません。
こちらは非常に微妙な構図で、若干、バランスが悪いようにも見えます。一番目立っているのは木ですが、写真の主役は「2人の子供と木」という合わせ技であり、フレーミングに関してはカメラマンの明確なテーマ、意思を感じます。こういう写真もまた、見る人には印象が深く残るでしょう。
カメラマン:吉原ゴウ、高原千晴
いかがでしたでしょうか。これまで構図についてはあまり意識して撮影していなかったという方も、是非これを機に色んな構図を試しながら撮影してみてください。
このシリーズ記事で学んだこと、気がついたことなどがあるかと思いますが、実践に勝る知識はありません。とにかくカメラを持って、撮りたいものを自由にどんどん撮りましょう。そして、何かにつまづいたときは、またここに戻って来ていただければと思います。
最後になりますが、写真には心が、そして想いが宿ります。カメラに対する愛、被写体に対する愛、色んなものが写真に現れますので、とにかく楽しみながら撮影することが、良い写真を撮るなによりのコツです。
それでは、素晴らしいカメラライフを!
▼デジタルカメラ関連シリーズ記事(全5回)
ライターのヨシキと編集者の朽木を中心に発足したLIGブログ編集部。噛み合ないコミュニケーションを曖昧な笑顔でごまかしつつ、平日は毎日ニュース/Web制作/ビジネス/生活などのお役立ち記事を配信しています。
いつもLIGブログをご覧いただきありがとうございます。LIGの広報担当ヨシキです。Facebook、Twitter、メルマガを通じて、皆様と交流を深めていきたいと思います。 僕の発信する情報はLIGからの公式メッセージと思っていただいて結構です。「いいね!」を押すも良し、twitterをフォローするも良し。全ては皆様次第です。 なによりのおすすめはメールマガジンですので、お気軽に登録してくださいね!
店主「おめえに食わせるタンメンはねえ!」