| 寸劇集(スキット) |
私たちがホームイベントやショーをするときに、
すでに馴染みとなっている、楽しい寸劇!
面白おかしく、かつ教訓が盛りこまれています。
演技する側も大いに楽しみます!
演技とともに、セリフや効果音の録音や音響操作も生徒たちが行います。
ここでは今まで演じた数多くの寸劇の中のいくつかの作品を紹介しましょう!
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| 「 タラントの話し」 |
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「タラントの話し」は2009年9月、千代田ホームスクール時代のホームの庭でおこなった「流しそうめん会」のイベントで行ったスキット(寸劇)です。新約聖書の中のお話しをちょっとアレンジしました。
白ひげの大金持ちの主人が旅に出ます。その留守の間、3人の従者にそれぞれ5タラント(貨幣の単位)、2タラント、1タラントを預け、帰るまでにそれを元手とし彼らに商売をさせてみようというもくろみです。
5タラント、2タラントを与えられた従者は、主人に信頼されたと喜んで、それに応えようと、すぐに商売に出てそれを2倍にして儲けました。しかし1タラントの人は、自分のもらい分が少ないと他の人と比べたり、失敗すると主人に怒られるからと、失敗を恐れて土に埋めてしまいました。
聖書の時代のこの1タラントは、今の価値で6000万円ぐらいだそうです。そして、タレント・芸能人という言葉はこのタラントという言葉から、つまり能力という意味から来ているといいます。
「誰もが持っている1タラント!一人一人に能力が与えられている。多くの人が、自分の中にあるそんな価値ある可能性に気がついていないのではないか。
神様に愛されていると確信し、勇気をもってその1タラントを握りしめ踏み出そう!」というのがテーマでした!
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| 「 私は生きてる方ですだ!」 |
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主人公はアメリカ南部の奴隷のサム。長年、金持ちの綿花地主ジャクソンの下で働いている彼は、仕事にも忠実で、神と奴隷仲間を愛し、よく世話することで、仲間からも信頼されています。
しかし奴隷という過酷な状況に置かれているサム。あるとき、利己的で放縦な暮らしぶりの主人のジャクソンにこうたずねられました。
「サム、お前はどうして神を愛し人によくしてやっているのに、おまえの人生にはこうもつらいことばかりおこるのだ?それはなぜなのだ?」その答えがみつからないサム。
しかし主人の鴨狩りに沼へ同行し、腰まで沼の冷たい水に浸かり、主人の放った弾に当たった鴨を取りに行くときに、サムにその答えが閃きました!
「死んでいるほうはあとでいい。まだ生きているほうを袋に詰めろ!」言われた通り、弾にやられ半身バタバタともがく「まだ生きているほうの」鴨を袋につめるサム。
「わかりました!わかりました!その答えが!ご主人様、あなたは死んでいる鴨。私は生きてる方ですだ!」
自分中心、今さえよければいいという、利己的さのはびこる今の時代に、人を愛し、役に立ちたいとがんばるのは闘いうです。
妥協に潰されないよう必死に生きようと、もがいているかのようです。
でも戦い、信念を貫こうとするなら、そこから必ず、たくさんのものを与えられ、教えられ、成長することができるーそんな教訓がつまった、楽しい寸劇でした。
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| 「 クリスマス・クリニック」 |
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現代のクリスマスの時期に、心臓発作を起こした若者が、ちょっと変わったクリニックに駆け込んできます。
風変わりな心臓外科医と間の抜けた助手。麻酔が効かないなら、かなづちで脳しんとうを起こし気絶させ、ドリルやのこぎりを使って心臓手術が始まりました。
そして心臓を開いてみるなら、出てくるものは、心配、恐れ、人の目からの恐れ、見栄やプライド、それも女の子にモテるか、流行のものを買うためにどう金儲けをするか、スマートフォーンや車にファッション・・・・・次から次へと物や心配事のリストです!
でも、その代わりに外科医が患者の心臓に詰めたのは、「愛と与えたくなる気持ち」の秘薬でした。
手術が終わって生まれ変わった若者は、自分にできることをして、他の人に愛を与え始めます!
商売戦線となってしまったクリスマス!販売促進や流行の情報に惑わされてしまい、愛や与える心を忘れがちな私たちに、大切なものを思い起こさせてくれる、おかしくもかつあたたかな時間でした。
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| 「 きっとここは天国!!」 |
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@昔むかし、あるところに銀行強盗がいて銃で撃たれて死んでしまいました。
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A気が突くと雲の上にいて、すぐそばに天の都の黄金の門が見えました。
そこへ天使があらわれて、好きなものは何でもあげましょうと言います。
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B「それなら金さ!」すると、ただで好きなだけあっさりもらえました。
それもたんまり束をたくさん!!
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C綺麗な金髪の美女だってリクエストするものなら、すぐ現れるし・・・。外車や別荘なんだって手に入る!
でもなんか変だなあ。こんなにうまく行って・・・。なにか裏があるんじゃないかあ?
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D「何か間違いがあったとしか思えないんだが。」
「いいえ、ここでは間違いは一切ありません!」
「地上に戻してもらえないか?」
「あなたはすでに亡くなった方ですから、それはできません!」
「じゃあ、ここでなくて、もうひとつの別の方へ行かしてくれないか!
そこなら仲間がいるはずだ。」
「それは、できませんね。お分かりでしょう。規則があるもので!」
「それにしても、ここはひどいところだ。」
「どうしてですか、ここでは、欲しいものは何だって手に入りますよ。」
「ああ、でも天国って所はもっといいところだと思ってたんだがなあ。」…。
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E「天国?誰が天国なんて言いましたか?ここは地獄ですよ。」ギャフン!!
この世に苦しみがなかったら、人間は甘やかされっぱなしの
手のつけようのない悪ガキみたいになってしまうでしょう。
でもだからといって、苦しみがすべていいものだといっているのではありませんよ。
天国って、思い通りのいいところ?
いや、試練や逆境を乗り越えていくこの世界こそ、よく出来た学びの学校なんだ!
試練なくして勝利なし!試練には乗り越えられる力が付いてくる!
また万事が共に働いて私達の益となると信じることが、克服の鍵!! |
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