蒼い海
僕は海で一人の少女と出会った。
抜けるように青い空と、どこまでも広がる水平線。
蒼い海が太陽の光を反射してキラキラ輝いてる。
少女は、白いワンピースにピンクのサンダル、白い幅広の帽子を被り、屋台で焼きトウモロコシを買っていた。
「焼きトウモロコシふたつ。勘定は僕が払う」そう言って財布から千円札を出した。
少女ははにかみながら「ありがとう」と言った。
それから二人で、コンクリートの防波堤に腰掛けて焼きトウモロコシを食べた。
ザブーン、ザブーンと防波堤に波のあたる音がする。
「あたし、白血病なの」そう少女が言った。
「そうなんだ、体は悪いの?」
聞いてから僕はシマッタと思った。不躾すぎたかな?
「ううん、今はまだ大丈夫。
でも、先生はドナーが見つからなければ半年以内に死ぬかもしれないって」
「ふうん。そっか。じゃあ、生きてるうちにHしてみない?」
思い切って、僕はそう聞いてみた。
少女は驚いて僕を見つめてる。
しばらく沈黙が続いたあと、少女がクスリと笑った。
「そっか。どうせ死んじゃうんだもんね。生きてるうちにHしておくのもいいかも?」
僕らはメアドを交換した。
「こんどいつ会える?」
「わかんない。でも、なるべく早く会えるようにする」
僕は期待に胸が高鳴った。
帰宅してから気付いた。少女の名前をまだ聞いてなかった。
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