デング熱:献血の自粛を呼びかけ 日本赤十字社

毎日新聞 2014年09月12日 13時04分(最終更新 09月12日 13時10分)

 ◇代々木公園など3公園訪問者に、訪問日から4週間以内

 日本赤十字社は、国内感染が広がるデング熱への対応策として、感染場所となった疑いがある代々木公園(東京都渋谷区)など都内の3公園を訪れた人に、訪問日から4週間以内の献血の自粛を求める呼びかけを始めた。ウイルスは人から人への感染はしないが、輸血の際に感染する可能性があることから、同社は万全の対策を講じたいとしている。

 自粛対象になるのは、代々木公園のほかに、外濠公園(千代田区)と新宿中央公園(新宿区)。今後、感染場所が広がった場合は新たに追加する。デング熱のウイルスの潜伏期間は2〜14日とされていることから、献血後14日以内に発熱があった人も連絡するよう求めている。

 同社は、2005年にBSE(牛海綿状脳症)が原因とされる変異型(新型)クロイツフェルト・ヤコブ病の国内感染が確認された際も英国渡航歴者に献血制限をしている。【川名壮志】

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