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アラブ10か国、米の「対イスラム国」の動きを支持

2014年09月12日 08:47 発信地:ジッダ/サウジアラビア

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×サウジアラビア・ジッダ(Jeddah)で、湾岸協力会議(Gulf Cooperation Council、GCC)加盟国などアラブ諸国との会議の開始を待つジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官(左、2014年9月11日撮影)。(c)AFP/BRENDAN SMIALOWSKI
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【9月12日 AFP】サウジアラビアなどアラブ10か国は11日、イラクとシリアでの対過激派作戦の拡大を呼びかけたバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領を一致して支持すると表明した。

 ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官とアラブ諸国の外相の会議後に出された声明で、サウジアラビアをはじめとする10か国は、イスラム教スンニ派(Sunni)過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」に対する「包括的な闘いを、各国が分担することに合意した」 と明らかにした。

 最終声明は、「いわゆる『イラク・レバントのイスラム国(Islamic State of Iraq and the LevantISIL)』を含むあらゆるテロリズムの脅威に対し、結束して立ち上がる決意の共有」を宣言した。ケリー国務長官は、この連携ではパートナーのアラブ諸国が「指導的役割」を果たすと報道陣に語った。

 米国への支持を表明したのはサウジアラビア、バーレーン、クウェート、オマーン、カタール、アラブ首長国連邦、エジプト、イラク、ヨルダン、レバノンの10か国。トルコは、イスラム国が6月にイラクのモスル(Mosul)のトルコ領事館から拉致した外交官や子どもなど49人の自国民49人を人質に取られているという事情があり、今回の連携には加わらないと、サウジアラビアのジッダ(Jeddah)にいる米当局者が明らかにした。

 オバマ大統領は10日(日本時間11日)、イスラム国に対する軍事作戦の拡大を米軍に命じたと述べ、イラク軍の訓練を支援するため新たに475人の軍事要員を派遣すると語っていた。

 イラクの新しい挙国一致政権とシリア反体制派はオバマ大統領の計画を支持しているが、シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領政権と同盟国ロシアは非難している。

 シリアのアリ・ハイダル(Ali Haidar)国務相(国民和解担当)は、「シリア政府の同意のない行動はどのようなものであれ、シリアに対する攻撃とみなす」と述べた。

 ロシア外務省報道官は、「国連安全保障理事会(UN Security Council)のしかるべき決定がないままでのそうした措置は侵略行為となり、国際法規範の甚だしい侵害となる」と述べ、一方的な行動は明白な国際法違反になると指摘した。(c)AFP/Nicolas Revise

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