2014年9月12日10時23分
高血圧の治療薬を妊娠後に飲み、妊婦や胎児に副作用が疑われる症状が出たとの報告が2011~13年度に63件(28人)あった、と医薬品医療機器総合機構が11日発表した。うち、胎児の死亡も2件あった。機構は、妊娠中や妊娠の可能性がある女性には服用させず、妊娠がわかったら直ちに服用を中止させるよう、医師に注意を呼びかけた。
機構によると、治療薬はアンジオテンシンⅡ受容体拮抗(きっこう)剤とアンジオテンシン変換酵素阻害剤。主な報告は、妊婦の羊水が少なくなった症例が10件、早産児4件、新生児の腎不全4件、胎児の死亡2件、低出生体重児2件などだった。
これらの薬の医師向け説明書には、妊婦や妊娠の可能性がある女性には使用しないことと明記されている。妊娠に気付かないまま服用を続けていたケースもあったという。
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朝日新聞社会部
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