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タイトルタグを変更するタイミング
私はタイトルタグ変更推奨派です。みなさんの中にもタイトルを変更したいけど、変えるのは色々怖いと思っている方がいるでしょう。
そこで普段私が行っている、効果的なタイトルの変更方法を実験を交えてご紹介したいと思います。
まず、タイトルタグを変更するタイミングは大きく2つあります。
1つ目は、自分で以下の様な発見、もしくは他人に指摘された場合です。
・読み返してみるとわかりづらい
・重要なキーワードが含まれていない
・コンテンツ内容と関連が低い
2つ目は、運用の際に、アクセス解析やウェブマスターツールの検索クエリデータから、変えたほうが良いと思われる要素が見つかった時です。
明らかにタイトルがおかしいと思う場合以外は、アクセス解析やウェブマスターツールが参照できるほどデータが溜まってから変更する方がよいでしょう。
今回は、ウェブマスターツールのデータを参照して、3コンテンツのタイトルタグを8月8日に変更しています。
変更ポイントはタイトルの付け方21条
タイトル変更の際は、以下のタイトルの付け方21条に則してつけていきます。
「上位表示だけじゃダメ!読まれるタイトルの付け方21条と55事例」
1条 30文字以内が基本だが、言いたいことがあれば別
2条 ビッグキーワード1語で上位を狙わない
3条 タイトルタグの前半にキーワードを含める
4条 コンテンツ毎に違うタイトルを付ける
5条 同一(な意味の)キーワードを複数回使わない
6条 検索行為は質問、検索結果は回答だと意識する
7条 メリットをわかりやすく説明する
8条 メリットが強調できる語句を付ける
9条 コンテンツ内容を明確に説明する
10条 サイト内容を明確に説明する
11条 特定ターゲットに議題を提示する
12条 過剰な宣伝文句を使用しない
13条 ブランド名はなるべく入れない
14条 『』【】()「」を多用しない
15条 まとめ記事だとわかる表示
16条 ニュースや速報性を伝える
17条 反論、攻撃、煽りを表現する
18条 話題性のある商品レビューであることを表示
19条 具体的な法則名や心理学用語を入れる
20条 具体的な数字を入れる
21条 誰かが思っていそうな言葉を入れる
タイトルの変更に合わせてコンテンツ内容に多少の変更を加える場合もあります。
では早速実験結果を見ていきましょう。
含めたいキーワードをあえて含めないパターン
「手軽にFeedlyを便利にしてくれるchrome拡張、スクリプト、ツール8選」
こちらのタイトルタグを変更したほうが良いかを調べてみます。
タイトルタグ変更施策前
施策前計測日:7/9-8/8
ウェブマスターツールで、内容を確認します。
「RSS」というキーワードでの検索が多い事がわかります。
現在のタイトルに違和感なくキーワードとして含めるのであれば、「RSSリーダー」と入れた方が良いのですが、少ししつこい印象を受けます。
また、「chrome」や「拡張」は流入があるキーワードであるため、削ってはいけません。
変更したのはこちら
手軽にFeedlyを便利にしてくれるchrome拡張、スクリプト、ツール8選
↓
簡単にFeedlyを便利にするchrome拡張など厳選8ツール「手軽」を「簡単」にした:8条
スクリプトを省いて、厳選を付けた:8条
言い回しを変えて、タイトルを短くした:1条コンテンツ内に「RSS」を2つ追加した。
「RSSリーダー」を1つ追加した。
「Feedly」を1つ追加した。
「拡張」を1つ追加した。
「RSS」を「RSSリーダー」に1つ変更した。
タイトルタグ変更施策後
施策後計測日:8/8-9/7
まず、検索表示回数が3割以上増えています。わかること!全体の検索表示回数は以下の通り1割程度の増加なので、恐らく効果があった、程度にしておきましょう。
クリック数は160伸びていますが、クリック率は1%低下、順位も8.4位→9.2位と下がっていますが、検索キーワードが増えたため、と好意的に捉えることができます。
必要なキーワードは含まれているので言い回しだけ変えたパターン
「Facebookなりすましとは?アカウント乗っ取り対策を学ぶ」
タイトルタグ変更施策前
施策前計測日:7/9-8/8
このコンテンツで重要なキーワードは、「なりすまし」と「乗っ取り」です。キーワードプランナーで調べると、「facebook なりすまし」が9,900回、「facebook 乗っ取り」が1,300回と7倍以上の差です。
「なりすまし」というキーワードで上位表示される方が効果は高そうです。
そこで「なりすまし」よりも、「乗っ取り」にコンテンツ内容が偏っていないかを再確認します。すると、内容自体は「なりすまし」が中心。
そのため、タイトルタグに大きな変更はせずに、もう少し意味をわかりやすくするだけにとどめました。
変更したのはこちら
Facebookなりすましとは?アカウント乗っ取り対策を学ぶ
↓
Facebookなりすましとは?すぐできるアカウント乗っ取り対策「すぐできる」を付けた:7条
h2見出し
なぜ、なりすましアカウントからのリクエストが来るのか
↓
なりすましアカウントからのリクエストの目的ここは、なりすましアカウントの明確な目的が書いてあったため、上記のように変更
タイトルタグ変更施策後
施策後計測日:8/8-9/7
こちらは全体で2割程度検索表示回数が増えています。タイトル、コンテンツ共に評価が上がるような大きな変化は加えていませんので、全コンテンツ通して2割程度は検索表示回数が増えていると考えたほうが良さそうです。
検索表示回数が増えた原因は、実験期間も新しいコンテンツを投下しているため、サイト全体の評価があがっているからだと思われます。
クリック率は4%→5%、表示順位は13位→12位と上がっていますので、タイトル変更(+コンテンツ変更)の効果は多少あったと言えます。
不必要なキーワードを削るパターン
「月額2000円フリービットモバイルとは?機能とメリット徹底解析」
次はこちら。
タイトルタグ変更施策前
施策前計測日:7/9-8/8
当時は格安通話アプリの記事を多く書いていたため、あえて比較記事に見えるタイトルタグ内容にしました。
ところが見なおしてみると、タイトルにキーワードとして含まれている「050プラス」ですが、コンテンツ内容ではほとんど触れていません…。
変えた方が良いと思い、他の格安通話アプリ名を入れるかを検討。
キーワードプランナーで「楽天でんわ」を調べてみると検索ボリュームが33,100、「050プラス」の検索ボリュームが4,400。
楽天でんわを入れたほうが良いのでは?と一瞬考えましたが、コンテンツ内容にはないので却下。コンテンツ内容を反映したタイトルに変更しました。
変更したのはこちら
月額2100円フリービットモバイルは050プラスより得か?
↓
月額2000円フリービットモバイルとは?機能とメリット徹底解析消費税額が変わったので税抜き価格にした
とは?を付けた:6条
機能とメリット徹底解析に変えた:8条、9条コンテンツ内のフリービットをフリービットモバイルに変えた
内容はほぼ変えずに、言い回しなど少々書きなおしたh2見出しを1つ削った
「これまで書いてきた格安通話関連の記事」
タイトルタグ変更施策後
施策後計測日:8/8-9/7
まず、検索表示回数が4倍以上に伸びていますが、原因があります。フリービットモバイルのCMが何度か流れているからです。
ですので、この表示回数の伸びにタイトルタグ変更がどこまで影響したかはわかりません。
ただ、クリック率は3%→10%、検索順位は9.3位→8.5位と伸びていることもわかります。
特にクリック率が大きく伸びた要因は、「機能とメリット徹底解析」この部分を追加したからでしょう。050プラスとの比較よりも、フリービット単体の機能とメリットを知りたい層がクリックしたと思われます。
また、フリービットモバイルの検索表示回数が2,801回→25,487回と10倍近く伸びています。原因は前述した通りCMの影響だとは思います。
但し、コンテンツ内の語句「フリービット」を「フリービットモバイル」に修正しましたので、上位表示には何らかの影響を与えている可能性はあります。
タイトルタグ変更の効果は?
3つの実験結果から、タイトルタグ変更はルールに従って行えば、概ね良い結果をもたらす、と結論づけて良いと思います。
効果がありそうなタイトルタグの変更はこの実験前に、ほとんど行ってしまっていたため、あまり効果が出なそうなコンテンツしか残っていませんでしたが、それでもある程度の効果を出すことはできました。
もしタイトルタグ変更によって、順位や検索表示回数を下げてしまったという人は次のパターンだと考えます。
・検索されていたキーワードをタイトルから削除してしまった
・コンテンツと関連性が薄いタイトルを付けてしまった
・たまたま
「たまたま」の場合は、順位は元に戻ってくるでしょう。戻らなければ、順位が下がった原因は他にあります。
今回は、ウェブマスターツールを使ったタイトル変更の考え方を紹介しましたが、Googleアナリティクスを使った場合でも、ウェブマスターツールの方が情報量が多いだけでやり方はほぼ同じです。
タイトルタグを変更してしまうと順位が落ちてしまうかも…と思ってる方は怖がらずに、まず1度チャレンジしてみてください。