聞き手・橋本佳奈
2014年9月12日10時50分
■マット・マートン(32)=阪神タイガース外野手
「スポーツだけでなく教育を通して人間として成長することが大切」。名門の米ジョージア工科大在学中に学んだ「文武両道」を通して実感した。日本のアスリートに伝えたい思いとは。
◇
――ジョージア工科大に進学したのはなぜですか。
「両親が教師で、父親はアメリカンフットボールのコーチでした。私は両親を尊敬していますし、子供のころから勉強もスポーツも大切だと教えられました。人生でスポーツができる期間は限られます。教育を受けていれば、より良い経験ができ、多くの可能性の道を開いてくれます。それができる大学でした」
■名門大学で人格形成
――同大学はトータル・パーソン・プログラム(人格形成プログラム)で知られています。
「『人間としてどうあるべきか』ということを学びました。履歴書の作り方、時間管理など社会で生きていくためのスキルのほか、月1回のゲスト講演では、元NFLプレーヤーの卒業生やビジネスマンが社会人としての心構えや考え方を話してくれました。また、車いすの方々とのソフトボールや、ホームレスの人たちの炊き出しもしました」
「そうした経験をしたからこそ、スポーツができる状況に感謝しなければと思えたのです。野球をしていると、何本ヒットを打ったかなど自分のことばかり考えてしまいます。自分を見失わないで済みました」
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