各局紹介 ― 報道局
報道局長/西野智彦
報道局とは?
「サラリーマン」の呼称と合わせて「ジャーナリスト」という肩書きも持つのが報道局員ですから、ちょっと生意気でちょっと面倒くさい人が多いです。
それでも優しい人も沢山いて、昼間に居眠りしていても「きのうは徹夜で取材していたんだ」と思ってくれます。
報道局の組織は大きく「出稿部」と「番組」に分かれます。
出稿部とは、事件事故を扱う社会部、国会論戦や政局を取材する政治部、円株など景気動向を担当する経済部、特派員を中心に海外ネタをカバーする外信部、カメラマンが集う映像取材部です。いわゆる「放送記者」と呼ばれる人たちの集団で、スクープ目指し、日夜駈けずり回っています。
一方、番組では夕方の「Nスタ」、夜の「ニュース23クロス」、土曜朝の「サタデーズバっと」、土曜夕方の「報道特集」、日曜午前の「サンデーモーニング」、日曜夕方の「夢の扉+」と「世界遺産」です。番組に所属する人たちはディレクターと呼ばれますが、出稿部と番組の間では活発に人事交流していますので「番組をつくる記者」「ネタを取るディレクター」も当たり前です。
来たれ!報道局
はっきり言って、報道局は厳しい職場です。
いったん大事件や大事故が発生すれば、不眠不休で取材や放送に当たらなければなりません。プライベートな時間を犠牲にし、現場に向かうことも一度や二度ではないでしょう。取材先との関係や他メディアとの激しい競争に深く悩むこともあるかもしれません。
それでも報道は、一生涯を捧げるに値する仕事だと私たちは感じています。健全な報道は民主主義を支える重要なインフラだと思っているからです。
「報道のTBS」─。このブランドを誇りに感じ、一緒に報道の責務を果たそうと思ってくれる、いかなる人も私たちは歓迎します。年齢・経験はもちろん問いません。
今年の「挑む」は?
東日本大震災の発生から1年が経過しましたが、引き続き被災地の復旧・復興、そして福島原発事故の収束に向けた動きを丹念に追っていきたいと思っています。
3・11を受けて、私たちは3日連続の特別報道番組を放送し、その後もほぼ3ヶ月ごとに特別番組を制作して、津波被害や原発事故の真相を伝え続けてきました。去年の暮れには「同時間ドキュメント」という新たな手法で、津波被害の検証にも挑みました。
しかし、未だ究明・解決されていない問題や課題は山積みで、新たな震災・原発問題への対応も国家的課題として浮上しています。震災報道はまさにこれからが正念場であり、日々発生する様々な事象をこつこつと追い、地道に伝えていくことが、報道機関としての役目だと思っています。