「声優のアイコ」初公判で無罪主張「身に覚えはない」
2014年9月11日6時0分 スポーツ報知
「声優のアイコ」などと名乗る人物による連続強盗事件で、男性に睡眠薬を飲ませて金品を盗んだとして昏睡(こんすい)強盗罪に問われた無職・神(じん)いっき被告(30)は10日、東京地裁(石川貴司裁判官)の初公判で「身に覚えはない」と起訴内容を否認し、無罪を主張した。都内では同様の事件が20数件発生、検察側は今後も数件の追起訴があるとの見通しを示した。
グレーのスエット姿の神被告は短い前髪を結び、肩をいからせるように証言台に向かった。顔は青白く、声は低かった。
検察側は冒頭陳述で「(戸籍上は女性だが)普段は男性として日常生活を送っている。長髪のかつらに帽子、女性服を着て、駅で男性に声をかけ、居酒屋で飲酒した後、男性宅に行き、酎ハイに睡眠薬を入れて眠らせた」と指摘した。
神被告は睡眠薬を混ぜた酒を飲ませ、今年2月に杉並区で20代の男性から現金2万円や腕時計など41点(35万円相当)を奪ったとして起訴された。他に目黒区内の事件でも起訴されたが、この日は杉並区の事件についてのみ審理された。
警視庁が目黒区の事件で公開したコンビニの防犯カメラ映像では、犯人とみられる人物の髪は長く、髪をなでつけたり、跳びはねるなどしていた。