【阪神】今季2度目の5連敗 マートン2年ぶり1番もスミ「1」
2014年9月11日6時0分 スポーツ報知
◆阪神1―3巨人(10日・甲子園)
苦肉の策も実らなかった。大幅に打線変更したものの、和田阪神がわずか1得点で今季2度目の5連敗。2位・広島と3・5ゲーム差に広げられただけでなく、4位・DeNAとのゲーム差も3・5に。Bクラス転落が、いよいよ現実味を帯びてきた。
今季の打線を象徴するGM砲の4、5番コンビを解体した。開幕から5番を打ち続けたマートンを2012年7月18日の巨人戦(甲子園)以来となる1番で起用。「ここ何試合か、点が取れていなかった。マートンの場合、ヒットだけでなく、大きいのもあるからね」。和田監督の思惑通り、初回にマートンの中前打からチャンスをつくって鳥谷の二塁打で先取点を奪ったが、低迷するチームはここから乗れなかった。
なおも1死二塁でゴメスが遊飛、新井貴が空振り三振。この回1点だけで終えると、4回2死満塁では梅野が投ゴロ、6回には先頭のゴメスが右翼へ三塁打を放ちながら、後続の3者が倒れるなど金縛り状態だった。
1点を追う9回1死三塁の守りでは、守護神の呉昇桓を、初めてビハインドの場面で登板させたが、代打・矢野の中犠飛で致命的な3点目を奪われた。勝負手がことごとく外れ、07年以来、7年ぶりとなる巨人戦のシーズン勝ち越しも消滅。11日に敗れ、かつ広島も勝てば、自力での2位も消える。和田監督は「何かを起こす。そういう気持ちを忘れないで」と、必死に言い聞かせた。(辻圭太郎)