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【オリックス】金子、完封で連敗止めた!パ単独トップ13勝

2014年9月11日6時0分  スポーツ報知
  • 完封で13勝目を挙げた金子は伊藤(左)とハイタッチ

    完封で13勝目を挙げた金子は伊藤(左)とハイタッチ

 ◆楽天0―6オリックス(10日・コボスタ宮城)

 窮地を救ったのはやはりエース・金子だった。「完封はうれしいが(チームは)嫌な流れできていたので。流れを切るのはいい勝ち方だった」。4月25日の楽天戦(京セラD)以来、今季3度目の完封でリーグ単独トップとなる13勝目。チームの連敗を止め、逆転Vに向け踏みとどまった。

 圧巻の投球内容だった。完投での101球は自己最少。雨の中でも制球を乱さず無四球で試合を制圧した。「マウンドが初め少し合わなかった」と、初回から3イニング連続で先頭打者に安打を許したが、要所を締め得点を許さない。今季初のコボスタのマウンドにも修正能力の高さを見せ、4回以降はわずか1安打。一つの目標でもある100球未満の完投にも「今思えば、あと2球は何とかなったかな」と冗談を飛ばし、笑顔を見せた。

 2戦連続サヨナラ負けの悪夢を吹き飛ばした。同学年の守護神・平野佳が2戦連続で敗戦投手となり重い空気が流れていたが「誰が打たれても悔しいが、チームとして痛い。試合前から僕が止められればと思っていた」。負けられないチームの思いを一身に受け、エースがこれ以上ない投球を実現した。

 これで勝利数は単独トップになり、防御率(1・88)、奪三振(185)の“単独”投手3冠をキープ。完璧な投球内容に森脇監督も「千尋(金子)は見ての通り。触れることもないぐらいナイスピッチングです」と最大級の賛辞を送った。首位・ソフトバンクとのゲーム差は4のままだが、金子の投球が再びチームに勢いを与えた。(橋本 健吾)

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