さあ、今年もボジョレー解禁の時期が近づいてきました。
ボジョレーといえば毎年そのキャッチコピーで話題ですよね。
しかし、実際のところ毎年毎年素晴らしい出来で本当に美味しいのかよくわかりません。
そこで今日は過去のコピーから何年のボジョレーが美味しかったのかを、コピーだけから紐解いてみたいと思います。
個人的な判断基準を元に表を作ってみた
さっそく1998年からのコピーを表にし、1998年の品質を基準値にして語感から順位付けを雑渡してみました。
参考:毎年、絶妙なキャッチコピーをつけるボジョレー・ヌーボー|エンジョイ!マガジン
ボジョレーコピーにはそもそも色々突っ込みどころが多いのですが、その一つが「○○年に1度」という表現ですね。
この表現と、「ここ○○年で最高」の組み合わせが矛盾を生んでいるというわけですが、私はこうやって無理やり解釈してみました。
・「10年に1度」:10年に一度の確率で出るくらいの品質。確率問題。
・「過去10年で最高」:過去10年の中で最高。実測値。
つまり、10年に一度の品質というコピーの翌年に過去10年で最高、と言う表現が出た場合、「過去10年で最高」>「10年に1度」となるわけです。
ちなみに10年に一度、50年に一度、100年に1度、ではもちろん確率が低いほうが良い出来だと思いたいです(願望)。
また、「数年」や「近年」のように具体的な数字が出ない場合は、あまりきちんと言いたくなくてぼやかしているとみなし、実際に数字を出して良い出来と褒めている年よりは出来がよくないとしました。
これらの判断基準を元に作ったのが下記の表です。
1995-2002の矛盾が破れない
こんなに良く出来た表(自画自賛)なのですがひとつどうしても破れない矛盾点がありました。
それが「1995-2002矛盾」です。
2001年はなかなかよい出来の年だったらしく、この表だと+2点。
2002年はこの2001年を上回る程の良い出来、ということで+3点です。
そして2002年は1995年以来の出来、ということで、
2002年≒1995年>2001年
という方程式が成り立つのですが、2001年は「ここ10年で最高の年」。
つまり1991年~2001年の中で最高ということなのですが、この中に2002年が入ってしまうのです。
最初この問題は私の大変頭を悩ませたのですが、とりあえず1995年については無視することでこの問題は解決しました。
ボジョレーを選ぶ際の注意点について
繰り返しになりますが、具体的な年数を出している年はまず間違いないと言っていいでしょう。
逆に言うと味のことしか言及していない年は怪しいと思ったほうがいいようです。
ここ数年で最高、と言う表現は一見良いように見えますが、近年が良くない場合は2005、2006年のように微妙だったりします。
今年のボジョレーのコピーがこうだったら
- 「○○年に一度の出来」:確率が低ければ間違いない、がぶ飲みせよ
- 「ここ10年で最高」:100年に1度の2003年を上回るのでまさに神の雫レベル、がぶ飲みせよ
- 「近年で最高」:最近2年がパッとしてないので凡庸な出来のはず、ケチらずがぶ飲みせよ
- 「味の評価のみ」:去年と同じ、あるいは去年より落ちる。ポテトチップなどと一緒に流し込もう
というわけでボジョレーのコピーは全く参考になりませんが、ある程度の基準値があると多少は参考になると思います。
是非参考にして下さい。
(文:nekomeshi)