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済美、最長1年対外試合禁止“カメムシいじめで”来夏もアウト

2014年9月10日6時0分  スポーツ報知

 日本学生野球協会は9日、都内で審査室会議を開き、部内いじめがあった昨春センバツ準優勝校の済美(愛媛)を8月9日から1年間の対外試合禁止処分とした。これにより、同校は来夏の甲子園出場が不可能となった。

 報告によると、今年4月下旬から3年生や主力組が遠征で不在の間など、2年生6人が1年生19人に対し、日常的に部内暴力やいじめを行っていた。「カメムシを食べるか灯油を飲むか、どちらか選べ」と脅してカメムシを口に入れたり、1対1で殴り合いのけんかをさせたりした。指示に従わないと、平手打ちをするなど暴力をふるっていたという。練習態度が悪い場合はボールをぶつける、バットで尻を叩くなどの事例もあった。8月上旬にいじめが発覚し、以降は活動を自粛。秋の県大会出場も辞退していた。

 高校の処分では、過去最も重い1年間の対外試合禁止が決定。来年は春夏とも甲子園に出場できなくなった。西岡宏堂審議委員長は「かかわった人数の多さと中身を見ての判断。カメムシを食べさせるなんて人権を無視している」と処分の理由を説明。「これは部の体質としか思えない。上甲監督はじめ、指導者の教育が行き届いてなかったのでは」と指摘した。

 同校はドラフト1位候補の157キロ右腕・安楽智大(3年)を擁し、昨年は春夏連続で甲子園に出場。安楽が主将を務めた今夏は愛媛大会3回戦で敗れ、いじめの発覚によって、高校日本代表から落選した。2日には上甲正典監督(享年67歳)が胆管がんのため急死していた。

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