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【スポーツ】

<首都スポ>福田将 初アーチ プロ入りアピール弾

2014年9月11日 紙面から

5回表中大1死三塁、左越えに同点の2ランを放つ福田将=神宮球場で(斉藤直己撮影)

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◇東都大学野球<第2週第2日>

 中大打線を引っ張る福田将儀中堅手(4年・習志野)の勢いが止まらない。3−3で7回降雨コールドとなった国学院大戦の5回に、プロ入りアピールにもなった同点2ラン。これで5試合連続ヒット、ともにチームトップの打率5割2分3厘、6打点とした。青学大は4−0で拓大を破って、今季5試合目にして初白星。福本翼投手(4年・大阪桐蔭)が5勝目を初完封で飾った。

 大事なホームランが幻にならずにすんだ。中大の福田将が5回1死三塁で、直球を左翼ポール際の中段まで運ぶ同点2ラン。7回裏の国学院大の攻撃が終わって試合が成立した直後に雨が激しくなり中断。そのままコールドゲームとなった。「今までもホームランになりそうな惜しい打球はあった。神宮では運がないと言われていて、幻になっていたらまた言われるところでした」

 今秋は大当たり。開幕戦で、ドラフト候補の亜大・山崎から決勝打を打つなど21打数11安打で打率5割2分3厘。ヒット1本だったのは5試合目で初めてだが、それがチームの黒星を消した殊勲弾。しかも自身初本塁打。1年春からレギュラーで、通算72安打目でのアーチは、打った感触もないほどの完璧な当たり。「素振りのような感じできれいに振り抜けました」。まだ雨が落ちてこない時の神宮の空に、人さし指を突き上げた。

 迷っていたプロ志望届も出す方向に傾いた。「秋の結果しだいと思っていましたが、いい状態が続いているので今は前向きに考えています」。中日でプレーした秋田秀幸監督(59)も「力が抜けて突っ込まずに打てている。この調子を落とさないように丁寧にやってほしいね」と期待を寄せる。持ち味の走塁はもともと定評があったが、スカウト陣にあらためて打撃をアピールできた。

 今季の中大はリードを許しても粘り強い。開幕戦は終盤に逆転勝ち。前日の1回戦も延長13回表に勝ち越されたが、その裏に逆転サヨナラ。福田将ら4年が引っ張り、ベンチが試合終盤でもあきらめない雰囲気になっている。「負けなかったのはいいこと」と秋田監督は前向き。開幕カードで春秋連覇を狙う亜大をくじき、春2位の国学院大とも好勝負。2004年秋以来の優勝へムードは高まってきた。 (小原栄二)

     ◇

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