中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 大リーグ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大リーグ】

田中将、20日にも復帰へ 打撃練習44球で安打性なし

2014年9月11日 紙面から

 右肘靱帯(じんたい)部分断裂で離脱しているヤンキースの田中将大投手(25)の復帰プランが見えてきた。9日、ニューヨークのヤンキースタジアムで実戦形式の打撃練習に登板。44球を投げ、安打性の打球を許さなかった。ジラルディ監督は、あと1度の調整登板を経てメジャー復帰させると示唆し、米複数メディアは、18〜21日のブルージェイズとの4連戦で復帰登板する可能性が高くなったと報じた。ヤ軍はこの日、レイズに敗れて地区3位に転落。エースの復活が、苦しむ名門にとって数少ない明るい材料となるか。

 晴れ晴れとした表情が、全てを物語っていた。田中将は同僚の4打者を相手に、実戦形式の打撃練習に登板。44球、9打席で5奪三振、安打性の打球を1本も許さず、霧が晴れたような顔で会見に臨んだ。

 「全てのボールが精度を含めて数段上がったかな、という感じ。投げている感触が試合レベルのものになってきた」。ジラルディ監督も「球の切れ、球速ともに増していた。制球も改善されていた」と合格点。5月にメッツの一員として公式戦の対戦経験があるヤングは、この日も打席に立ち、「打席での感覚は分かっていたが、スプリットや変化球は前回対戦したときと全く同じで、すごい切れだった。現時点でも、復帰すれば安心して後ろを守れるよ」と太鼓判を押した。

 こうなれば、がぜん復帰時期に注目が集まる。指揮官は、あと1度、同様の実戦形式の打撃練習か教育リーグで登板させるとコメント。米報道陣から「その後がメジャー復帰か」と聞かれ、「その可能性があると見ている」と認めた。

 球団地元紙ニューアーク・スターレジャー(電子版)によれば、12日のブルペン入り、14日の実戦形式の登板までは決定。そこから中5日か6日とすれば、20日か21日のBジェイズ戦での復帰が濃厚と報じ、米放送局ESPN(同)も「復帰はBジェイズ戦だろう」と伝えた。

 チームにとっては、数少ない明るいニュースだ。残り20試合で、ポストシーズン進出圏内のワイルドカード2位とは5・5ゲーム差。主将ジーターのラストイヤーを飾ろうとの願いもむなしく、10月の晴れ舞台は急速に遠のきつつある。そんな中、田中将がメジャー登板で手応えを得られれば、来季は開幕からエースとともに戦える。

 「肝心なのは、1、2試合に投げ、手術は回避できるという好感触を持ってもらうことだ。できれば、来年チームのために投げてほしい」と同監督。順当に復活すれば今季の登板はあと2試合。チームもファンも、祈りを込めて背番号19を待つ。

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ