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【プロ野球】

井端で連勝 同点2号ソロ 9回は犠打でダメ出し

2014年9月11日 紙面から

阪神−巨人 7回表2死、井端が左越えに同点ソロを放つ。捕手梅野=甲子園球場で(潟沼義樹撮影)

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◇巨人3−1阪神

 巨人は復帰した菅野が7イニング1失点で約2カ月ぶりに勝ち、2年連続の2桁勝利。打線は7回に井端のソロ本塁打で追い付き、8回に坂本の適時内野安打で勝ち越した。阪神は岩田を援護できず、5連敗。

    ◇

 指揮官が「ちょっと目をこすりたくなるようだった」と驚いた一撃がチームを救った。巨人は7回、井端が値千金の2号同点ソロ。フルカウントから岩田の100球目を左翼ポール際にたたき込んだ。

 本人は「まぐれだよ。まぐれに決まってんじゃん」とトボけたが、本心は少し違う。「ホームランはともかく、ヒットじゃ点が入らないからね」。1点を追う終盤の2死無走者。長打を狙っていい、いや、むしろ狙わなければいけない場面だった。原監督も「ホームランを狙っていたと思う。あの辺がベテランのすばらしさ」と絶賛した。

 状況をしっかり把握し、その時点で求められる役割をきっちりこなす姿勢は、4打席すべてで変わらなかった。3回は先頭打者で二塁内野安打。5回は無死一塁で「(相手が)何が一番イヤか考えて」4連続ファウルで粘り、狙い通り10球目を選んで歩いた。9回は無死二塁で犠打を決め、貴重な追加点につなげた。

 「まあ、仕事はできたかな。勝たないといけない状況だからね」

 事もなげに振り返ったが、原監督は「大きな、大きな仕事をしてくれた」と称賛の言葉を並べた。じりじりするような我慢比べの接戦を逆転で制し、2位広島との3ゲーム差をキープ。冷静な判断力と多様な技術を兼ね備え、勝負どころを心得た職人はチームに欠かせない存在だ。 (小林孝一郎)

 

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