北朝鮮、亡命求めて不法入国の韓国人男性を送還
2014年09月11日 20:04 発信地：ソウル/韓国
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×北朝鮮と韓国を隔てる軍事境界線上の共同警備区域（Joint Security Area、JSA）で、韓国側に立つ米軍兵士の写真を撮る北朝鮮軍兵士（2014年7月27日撮影、資料写真）。(c)AFP/Ed Jones
【9月11日 AFP】北朝鮮は11日、同国への亡命を求めて不法入国したとみられる韓国人男性を韓国へ強制送還した。世界から孤立した北朝鮮への亡命希望者は極めてまれだ。
男性の身元はキム・サングン（Kim Sang-Gun）さん（52）と特定され、南北軍事境界線上にある板門店（Panmunjom）で身柄を韓国側に引き渡された。
韓国は国家安全保障法で無許可の北朝鮮入国を禁じているため、男性は逮捕・起訴されるとみられ、韓国統一省も男性が治安当局の事情聴取を受けていることを明らかにした。
北朝鮮国営の朝鮮中央通信（Korean Central News Agency、KCNA）は前週、「韓国での生活に行き詰った」との理由で男性が第三国経由で北朝鮮に不法入国したと伝えていた。男性が北朝鮮に越境入国した場所や日にち、男性を韓国に送還した理由などは明らかにしていない。
朝鮮戦争が休戦した1953年以降、北朝鮮から韓国への脱北者は2万6000人に上る。だが韓国から北朝鮮への亡命はまれだ。そうした場合も北朝鮮は韓国人亡命者を受け入れているが、昨年には例外的に、2009年から12年に北朝鮮に入国した韓国人6人を韓国側に送還している。(c)AFP