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工藤会トップを逮捕 元漁協組合長殺害疑い

 福岡県警は11日、1998年に北九州市で元漁協組合長が射殺された事件に関わったとして殺人、銃刀法違反の疑いで、特定危険指定暴力団工藤会トップの野村悟容疑者(67)=同市小倉北区熊谷=を逮捕し、自宅を家宅捜索した。同じ容疑で組織ナンバー2の田上不美夫容疑者(58)についても逮捕状を取り、行方を追っている。

 福岡県内では工藤会が拠点とする北九州市を中心に、あいさつ料など不当な要求を断る事業者や市民を襲撃する事件が2009〜13年に50件近く相次いでおり、組織上層部の摘発に踏み切った。

 樋口真人・県警本部長は逮捕を受けて小倉北署で記者会見を開き、工藤会の取り締まりを強化するため、福岡県警以外からの応援を含む約3800人態勢の捜査本部を設置すると発表。「工藤会壊滅に向け、不退転の決意で取り組む」と述べた。職務質問や検問を強化する。

 野村容疑者は00年、組員を取り仕切る「会長」に就いた。11年からは「総裁」を名乗り、組織運営に大きな影響力を保っている。

 逮捕容疑は、工藤会の中核団体である田中組組長だった98年2月18日、工藤会(当時は工藤連合草野一家)系組幹部らと共謀し、北九州市内の路上で、元漁協組合長梶原国弘さん=当時(70)=を射殺した疑い。県警は認否を明らかにしていないが、野村容疑者が事件の指示役だったとみて解明を急ぐ。

 県警は02年6月、配下の組幹部ら4人を逮捕し、福岡地検小倉支部がうち3人を起訴。06年5月、福岡地裁小倉支部は実行犯と認定した組幹部に無期懲役、見届け役に懲役20年を言い渡し、1人を無罪とした。実刑判決の2人は控訴、上告したがいずれも棄却された。

 確定判決によると、港湾整備事業への利権介入を梶原さんに拒まれたことから報復したとしている。

[ 2014年9月11日 11:44 ]

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