2014.9.12 05:03

父の死から半年…天国に届け!沙保里、V15!/レスリング(2/4ページ)

試合前、吉田は父・栄勝さんの遺影に顔を寄せた (共同)

試合前、吉田は父・栄勝さんの遺影に顔を寄せた (共同)【拡大】

 突然の別れからちょうど半年、天国に一番近い場所へ連れてきた。ことし3月11日、くも膜下出血により61歳の若さで急逝した父・栄勝さんの月命日。前人未到の15大会連続世界一に輝いた吉田は、表彰台の中央に立ちそっと遺影を掲げた。

 「レスリングが自分の人生なので、優勝できてうれしい。月命日でもある亡き父に優勝を報告したかった。ほっとしている」

 勝機を逃さなかった。初戦の2回戦は相手のタックルを防いでバックに回って先制し、そのままフォール。準決勝は高速タックルから、わずか49秒でフォールに仕留めた。昨年と同じ顔合わせの決勝ではマットソンが研究していることは分かっていた。1点を先制した後は消極的と注意を受けたが、その後は勢いよく懐に飛び込み、タックルで4点を加えて大勢を決めた。

【続きを読む】